ワーキングメモリーと数学

本文でもご紹介しているように、ワーキングメモリーとは、『何かを覚えておきながら、違う考え事をしても、覚えておいた内容を忘れない能力のこと。』です。

 

ADHDの診断が可能であれば、投薬によってワーキングメモリーは1.5~2倍くらいまで増えますので、精神科などで、ADHDの診断が可能かどうか伺うというのも手です。

 

言語性ワーキングメモリーの問題     

  1. 話し合いのある活動になかなか入れずまた話についていけない
  2. 作文や日記を書くのが苦手
  3. 国語の時間,読解問題につまずく
  4. 算数の時間,文章題につまずく

視空間性短期記憶の問題     

  1. 黒板の文字をノートに書き写すのが遅い
  2. アナログ時計を読むのに時間がかかる
  3. 算数の時間,三角形や四角形の性質について理解しにくい
  4. 図工の時間,絵や模様などを描き写すのが苦手

視空間性ワーキングメモリーの問題     

  1. 体育の時間,ラジオ体操やダンス等の一連の動作を,覚えるのが苦手
  2. 理科の時間,複数の実験器具を操作しながら実験を行うのが苦手
  3. 算数の時間,図形の展開図が理解しにくい
  4. 生活科の時間,地図を使って学校探検や商店街調べを行うことが難しい