ワーキングメモリーと数学
本文でもご紹介しているように、ワーキングメモリーとは、『何かを覚えておきながら、違う考え事をしても、覚えておいた内容を忘れない能力のこと。』です。
ADHDの診断が可能であれば、投薬によってワーキングメモリーは1.5~2倍くらいまで増えますので、精神科などで、ADHDの診断が可能かどうか伺うというのも手です。
言語性ワーキングメモリーの問題
- 話し合いのある活動になかなか入れずまた話についていけない
- 作文や日記を書くのが苦手
- 国語の時間,読解問題につまずく
- 算数の時間,文章題につまずく
視空間性短期記憶の問題
- 黒板の文字をノートに書き写すのが遅い
- アナログ時計を読むのに時間がかかる
- 算数の時間,三角形や四角形の性質について理解しにくい
- 図工の時間,絵や模様などを描き写すのが苦手
視空間性ワーキングメモリーの問題
- 体育の時間,ラジオ体操やダンス等の一連の動作を,覚えるのが苦手
- 理科の時間,複数の実験器具を操作しながら実験を行うのが苦手
- 算数の時間,図形の展開図が理解しにくい
- 生活科の時間,地図を使って学校探検や商店街調べを行うことが難しい