中国の研究チーム、ハトのリモコン化に成功(ロイター)

[北京 27日 ロイター] 中国の山東科技大学の研究チームが、ハトの脳内に極小の電極を埋め込み、飛び方を自在にコントロールすることに成功した。新華社が27日に伝えた。

 電極を通じて刺激を与えることで、ハトの飛ぶ向きを上下および左右の方向に制御できるという。

 新華社は「コンピューターを通じて電極に信号を送ることで脳内の別々のエリアを刺激し、こちらの指示通りに飛ぶようになる」と説明。また主任研究員の話として、ハトを使った実験としては世界初の成功だと報じている。

 2005年にはネズミを使った同様の実験に成功している研究チームのメンバーらは、将来的にはこの技術の実用化も視野に入れているという。

 ただ、リモコン操作できるハトの実用化が何を意味するのかについては触れられていない。



[ロイター:2007年02月28日 14時01分]

スーパースターはやっぱりブロンドがお好き

灰色の空にどしゃ降りの午後、Rod Stewartはセントラル・ロンドンにある会員制クラブにぶらりと入ってきた。日焼けし、しゃれた装いで若いブロンド女性と手をつないだ彼は、L.A.の自宅かフロリダのパームビーチにある別宅からちょっと立ち寄ったという感じで、ロンドンの東に位置する湿気の多い田園地帯エセックスの、成金のお屋敷街にある3番目の家に滞在しているふうには見えなかった。

Rodが英国に所有する地所にはフルサイズのサッカー場がある。それはプロのフィールド規格とまったく同じで、違うのはスポットライトがないこと(隣人からの苦情で取り付けることができなかった)と、周囲にそびえる壁(現在はそれほど高くない。というもの雨で崩れたから)だけ。かつて自分の好きなものは「サッカーと女と酒……この順番で」と公言した男は、今はこう語る。「以前ほどは飲まなくなった。でもサッカーは今でも大好きさ。前ほど素早い動きはできないとしてもね。ただし女には未だに手が早い!」

彼は一番最近の恋人、30歳のPenny Lancasterを紹介してくれた。彼女もエセックス出身だ。Rodとブロンド女性たちの関係とは? 彼女たちの名前がごっちゃになることはないんだろうか?

「Rachel(Hunter、Rodの前妻)との関係が終わった時、俺はPennyのことをRachelと呼んでいた。でもこれは仕方ないことだよ。Rachelとは10年も一緒にいたから」とRodは笑いながら言う。「俺はそういう人間だから。背の高い女性を好きな男がいるように、俺の好みはブロンドなのさ。実はこの彼女も最初会った時はそれほどブロンドらしくなかった。でも今はその方向へ向かいつつある。おだやかな説得っていうやつだよ!」彼は恋人のおしりを軽くたたくと、お茶とインタヴューのために隣の部屋へ移った。

Rachel Hunterとの別離はRodに打撃を与えたようで、彼はそれを否定しない。 「もちろんだよ。しかもこれ以上ない最悪のタイミングで起こったことだったから。ツアーを始めようという時に、あのでかい爆弾が落ちてきた。どうやって乗り越えられたのか不思議だね。人間の回復力というやつには目を見張る。俺は酒を飲むのを止めたんだ――以前はステージに上がる前に必ず一杯飲んでいたのに。でもこう思った。“ここでしっかりしなきゃしょうがない。飲み始めたら、哀れな姿をさらすことになるぞ”ってね」

「どうにかロンドンでの最初のショウを乗り切ることができて、アルコールなしのほうが実はより上手く歌えていることに気がついてからは、ツアーの間それを守り通し、結局7カ月間飲まなかった。仕事をしてない時はまだ飲んでるよ。でも以前は酔っ払うまで飲んでいたから。観客の反応や、自分の行動が、初めてはっきり意識できたのは最高の気分だったよ!」

Rodは最近、また別のショッキングな出来事にも見舞われた。咽喉ガンという、とりわけシンガーにとっては厄介な病気である。

「本当に恐ろしいことだったよ。幸運にも小さなガン腫だったからよかった。去年、喉の手術を受けて、うまくいったんだ。でもちょっと体調をくずしてね。数カ月声が出なかったし、いまもまだ完璧な状態には戻っていない。毎日リハビリとして1時間歌わなければならないし。今年はツアーに出る準備をしていて、完璧な状態に戻るために努力しているところさ。でも俺はラッキーだと思っている。だってあのまま2、3年放っておいたら、手遅れになっていただろうから」

最新作『Human』で、RodはMacy Gray、Helicopter Girl、そしてK-Geeといった今どきのシンガー、プロデューサー、ライターたちと仕事をした。それはこのベテランシンガーが、ヒットシングルを必要とするプレッシャーを感じたからだろうか? 「これが今ふうなのかどうかはわからない」と彼は新作について語る。

「ギターが多用されてないのは確かだがね、もしそういうことを指しているなら。チャート入りできたらうれしいけれど、でも、それはもはや誰のキャリアにも無関係なことじゃないかな。それに俺のレコードを買う人は、シングルは買わないよ。だってアルバムを買う余裕があるんだから! このアルバムの選曲に関しては、歌詞が一番大事で、メロディがその次、という基準でやったんだ」

ということはつまり、いまのところ彼は自分で曲作りはしていないのだろうか? 「今は曲作りができるような状態にはないということさ」とRodは説明する。

「過去2年の間に俺の身に起きたことを考えれば、曲のテーマは山ほどあっておかしくないけど、曲作りの境地にはそう簡単にたどり着けないんだ。ぴったりのコードや構成が浮かんできてこそ、曲作りへと駆り立てられる。俺が怠け者だってことも、もうひとつの理由だけど。曲作りをしたいとは思ってはいるよ。Ronnie Woodと一緒にアルバムを作るとでもいうなら、曲作りはずっと簡単だろうな。彼と一緒だと自然にわきあがってくるから」

実際にRodは、Facesの元バンド仲間であるRonと、今一緒に仕事をしている。最近、Ronのウェスト・ロンドンにある自宅スタジオで2曲の新曲を録音したのだ。「アルバムタイトルはもう考えてある。『You Sing, I'll Strum』さ」とRodは明かしてくれた。「いつ完成するかは分からない。つまりさ、Woodyのやっているあの“ちっぽけなバンド”(別名、Rolling Stones)の予定次第ってことだよ!」

長年のファンなら考えずにはいられないだろう。StewartがWoodyとの再会を喜んでいるなら、Facesの再結成もあり得るのでは? 

「俺のツアーが終わると、Woodyのツアーが始まる……。いつもたいていこんな感じ。でもFacesのツアーをやりたくはないよ。ツアーの終わりには死んでいるだろうから」とRodは笑う。「Facesは徹底した酒飲みのバンドだったよ。俺達のレコードは全部パブで飲みながら作った。“こんな感じは?”とか“俺がこう歌うから、おまえはああ弾けよ”とか。さらにまた飲んで、それからスタジオへ行って、トライしてみる。それがいつもうまくいったんだ。そして終わったらまたパブに戻るという感じだった。それでも、あの時代はだらしないのがかっこいいとされていたから、俺達はそれを存分に味わったね」

その時代にアメリカをツアーしたFacesが、Fleetwood Macになりすましたという話があったが……。

「まったくその通り」とRodはうなずく。「あの頃Fleetwood Macは、まだ本格的にブレイクしていなかった。'70年代の終わりだったらああはいかなかっただろうけど、当時の彼らはまだ奮闘中というところだったから俺達もあんなことができたんだ。フロリダのどこかのHoliday Innでプールの周りを走る子供列車があって、俺達はそれに乗って脱線させ、あやうくプールに落としそうになった。次の夜はタンパに行かなければならなかったけど、Facesの名前ではHoliday Innにチェックインできないって分かってたから、Fleetwood Macになりすまそうぜ、バレやしないさ、ってことになったのさ。その作戦はうまくいったよ。Fleetwood MacもHoliday Innから閉め出されることになったことを別にすれば!」

子供と言えば、Rodにも5人の子供がいる。『Human』は子供たちの「かっこいい」テストにパスするのだろうか? 

「なんともうれしいことに、子供たちはこのアルバムが大好きだ。みんな音楽好きだよ。言葉に表せないほどかっこいい21歳の娘、カルヴァン・クラインの下着が見えるようなだぶだぶパンツをはく20歳の息子、それに13歳ですでにレコード契約があるRuby。彼女はすばらしい声をしている。それから、毎日CDを買いに行く8歳の娘もいる。子供たちはみんな俺のアルバムを気に入ってるよ! 俺は彼らをソファに座らせてアルバムを聴かせたのさ。それが親のしつけってもんだろ!」

音楽界のベテランであり、5人の子供の父親であり、離婚したてでもあるRodに、あとひとつ、どうしても訊きたい質問がある。彼は自分をセクシーだと思っているのだろうか? 

「何かしらの魅力はあると思うよ。でも特にセクシーだとは思わない」というのが彼の返答だ。「朝一番に鏡で自分の姿を見ると、それほどいかした姿でもないしね! でも、まだまだ捨てたもんでもない。声はいい調子で出ているし、“オールド・ボーイ(たぶん彼のアソコのこと)”もかなりいい仕事しているし! つまりすべてがかなりいい状態にあるってことさ!」 

結局のところ、彼もまた人間(Human)なのだ……。

http://www.barks.jp/feature/?id=52230358

株価急落 解説 「楽観論偏重」のもろさ

【ワシントン木村旬】中国・上海市場に端を発した株価急落は日米に波及、世界的な同時株安に発展した。直前まで世界的な株高に沸いていたのが一転した形で、過熱気味の中国経済や米景気の先行きに対する楽観論に寄りかかっていた市場のもろさが露呈した。ただ、米国経済のファンダメンタルズ(基礎的諸条件)に大きな変化があったわけではなく、世界の株式市場がこのまま下落局面に入るとの見方は少ない。
 米景気は減速懸念が強まっていたが、昨年秋以降の原油価格下落や米利上げ休止を好感して、ダウ工業株30種平均は昨年10月に6年9カ月ぶりに史上最高値を更新。その後も、米景気は巡航速度に軟着陸するとの観測を背景に強気の相場展開となっていた。出遅れていた日経平均株価も米景気への楽観論を材料に、今月22日には6年9カ月ぶりに1万8000円の大台を回復した。
 だが、市場では「米景気は腰折れの危険性は少ないが、格別に良好というわけではない」(米エコノミスト)という見方は根強く、昨年来の株価上昇には「買われ過ぎ」との警戒感もくすぶっていた。そこに、中国の株価急落や米景気の弱さを示す指標が重なったことから、投資家心理が一気に冷え込み、今回の世界的な株価急落につながった。
 中国など新興国への巨額投資の背景には、日本の低金利で円を借り新興国通貨に替えて運用する「円キャリートレード」で世界的に資金が過剰になっていたといういびつな状態があった。さらに、イランの核開発問題など地政学的リスクもここにきて顕在化し、「金融市場や国際情勢の不安定な状況を軽視してきたツケが回ってきた」(米アナリスト)とも言える。
 市場では「米中景気が一気に底割れする恐れは小さく、株価も一時的な調整局面」との見方が多い。ただ、株価の調整が長引くと、堅調に推移してきた世界経済の波乱要因となりかねない。