<小沢代表辞意撤回>「いたずらに混乱招く」有権者厳しい声

http://d.hatena.ne.jp/kechack/20071106


11月6日22時29分配信 毎日新聞

突然の辞意表明で党内を混乱させた小沢一郎民主党代表は6日「恥をさらすようだが」として、続投する意思を示した。しかし一喜一憂する議員たちを尻目に、党役員の説得を受け入れるまでの小沢氏の行動も「密室」の中だった。7月の参院選民主党に投票した有権者からは、政治そのものへの不信が高まったと訴える人も少なくない。

 千葉県八千代市の会社員、井幡貴司さん(31)は「いたずらに混乱を招いただけ。最初からやめるとは言うべきでなかった。こんな一貫性のない党首の政党は信用できない」と話す。また埼玉県入間市の主婦、羽村千春さん(55)も「(小沢氏には)何かたくらみがあるんじゃないかと勘ぐってしまう。党も必死に小沢さんを引きとめるようでは人材不足を露呈しているだけ」と批判する。

 さらに和歌山市の主婦、志磨美智子さん(62)は「テロ対策を議論しているといいながら『辞める』とか『続ける』とか、まったく空虚な感じ。政治家として未来について真剣に考えている感じがしない」と小沢氏と民主党に厳しい目を向ける。

 東大阪市の公務員の男性(50)は「大連立がないなら、小沢さんが戻る方が安定感があると思う。しかし今回のことで社会的信頼が失墜した。辞めるとか戻るといったことの説明がなければ信頼できないし、再び大連立の話が出れば、もう誰もついて行かないだろう」と話した。

 一連の騒動で、政治そのものへの不信感を募らせる人もいる。

 札幌市の事務職女性(24)は「意味のないドタバタ騒ぎで(政治に)さらに興味が持てなくなった」と冷たい口ぶり。岐阜県各務原市でスポーツクラブを運営する男性(31)は「政治闘争の一環」と突き放した。

 一方、小沢氏の党首としての力量を評価してきた千葉県浦安市の大学病院非常勤医師、丹下剛さん(65)は「年金問題や相次ぐ官僚の汚職からも政権交代の必要性は感じる。引き続き期待したい」と語り、今回の小沢氏の動きについては「策士の小沢氏なら納得できる」と理解を示した。

 京都市の設計士、近藤容併さん(27)も「容認派」だ。「大連立を組んで政権奪取に近づこうとしていたのだろう。党内部では批判が多いようだが、そこにリーダーシップを感じるので、小沢さんは続投するべきだと思っていた」と安堵(あんど)した。

小沢氏は真実を語れ

実に理解に苦しむ発言である。

 民主党の小沢代表は4日の記者会見で、辞任表明に続けて報道機関への批判を展開した。「私の方から党首会談を呼びかけたとか、私が自民、民主両党の連立を持ちかけた」などの報道は「全くの事実無根だ」というのだ。

 党首会談は小沢氏の方から持ちかけたもので、「大連立」構想も小沢氏の提案だった、といった点は読売新聞も報道した。小沢氏の批判がこれを指すのであれば、「事実無根」などと批判されるいわれは全くない。

 いずれも首相周辺をはじめ多くの関係者が証言しており、確実な裏付けを取ったうえでの報道だ。

 小沢氏は「どの報道機関からも取材を受けたことはない」とも反論している。しかし、「大連立」について、小沢氏は「考えていない」と記者団に答えていた。党首会談後も、そのやり取りをほとんど明らかにしようとしなかった。

 報道内容を否定しなければ、小沢氏の党内での立場が苦しくなるという事情があるのだろうか。それにしても、「(報道機関は)政府・自民党の情報を垂れ流し、自ら世論操作の一翼を担っている」「明白な誹謗(ひぼう)中傷」などという認識は、全くの誤りである。

 「ねじれ国会」で行き詰まった政治状況を打開するための「大連立」について、小沢氏は記者会見で「あえて民主党が政権の一翼を担い、参院選を通じて国民に約束した政策を実行」することが「民主党政権を実現する近道」とも強調した。その意義をもっと早く説明し、党内の理解を得る努力をしていれば、違った展開になったかもしれない。

 報道機関が「逸脱」しているというのなら、どこがどう逸脱しているのか、具体的に指摘すべきである。

 代表辞任を今回の政治的混乱に対する「けじめ」と小沢氏は語ったが、連立政権の意義と合わせて真実を自ら語ることこそが、本当の意味での「けじめ」になるのではないか。(政治部長 赤座弘一)

(2007年11月5日1時35分 読売新聞)

読売新聞は完全に体制寄りの新聞であることがよくわかる記事だ。まるで、戦前、戦中時の新聞みたいに国家のやることに大新聞が賛同している。真のジャーナリズムとはほど遠い。しかも、この大連立って読売新聞の会長が仕掛け人なのだと言う。アメリカ合衆国とそれをサポートする大企業とマスコミ。庶民(貧乏人)はますます貧乏になるばかり。我々の子孫が外国の奴隷となる日も近いのか?