法学検定とは、そのレベル

 ところで,法科大学院に合格できる法律の学識は,財団法人日弁連法務研究財団及び社団法人商事法務研究会の主催する「法学検定」の2級レベルと考えてください。法学検定は4級,3級,2級のグレードがあります。4級は大学2年終了時の法学部学生の,3級は3年終了時の,そして,2級は卒業時の本来あるべき理想的な学識を想定しています。したがって,法学検定の2級は法科大学院設置大学によっては,そのまま2級合格者を法学既習者と認定(法律科目合格者)するところも予想されています。また,あえて現状の司法試験における学力学識に比較すれば,択一試験合格者レベルと考えることもできます。このように法科大学院合格への最も確かな基準と言えるものは,法学検定の2級取得能力と考える以外にありません。言い換えれば,法学検定2級に合格できれば法科大学院(2年制)にも合格できる力があると考えてもいいでしょう。