知識の習得というものについて

SEを遂行するのに仮に10万個の知識が必要だったとします。また仮に、文系卒の入社時平均知識数が1000個で理系が10000個だったとします。知識差は文系卒であろうと理系卒であろうと50歩100歩で必要な数に達しないというのも事実でしょう。学習のしくみを知らない人はこれを大した差に感じないかもしれませんが、これは今後の業務における知識の伸びに非常に大きくかかわります。

知識というのは少ない状態から多い状態に増やすのと、多い状態からより多い状態に増やすのでは、労力が圧倒的に違います。知識は直線状の伸び方をしません。過去の知識の蓄積を傾きに加えた曲線状の伸びをするからです。これを勘違いしてしまうと、あいななさんやうさぎさんのような意見になってしまうのだと思います。

この板では「センス」という言葉を使う人が多いですが、初頭の知識量の違いが後の成長に大きくかかわるのを知らない人から見ると、たまたま大きく成長している人に対して「センス」があると見てしまいます。でも実際は初頭知識が他の人より多かっただけなんてこともよくある話で…。