同時多発テロ

9・11テロ>粉じんなどの健康被害深刻…後遺症今も

 【ニューヨーク坂東賢治】01年9月11日の米同時多発テロでニューヨークの世界貿易センター(WTC)の倒壊後、救出に当たった消防、警察職員やボランティア、その後の整理作業を行った建設、清掃作業員らに粉じんなどによるとみられる健康被害が出ていることが医療機関の調査で明らかになり、補償を求める声が強まっている。同時テロから5年を前に、かつてないテロ被害の広がりの大きさが改めて示されている。
 ニューヨーク・タイムズ紙(6日付)などの報道によると、同市に病院を持つ「シナイ山メディカルセンター」が02年から実施した、WTC倒壊直後やその後の跡地で救出作業や清掃作業に当たった9442人を対象とした調査で、約7割に何らかの呼吸障害があったことがわかった。
 このうち非喫煙者に限ってみても呼吸に異常がみられる割合は28%に達し、一般の人の約2倍だった。同センターの医師は「WTCの倒壊が健康に影響を与えていることは間違いない」と結論づけた。また、倒壊初期に作業に従事した人の方が呼吸障害のある比率が高く、作業中だけでなく、作業後も呼吸障害が残ることがわかった。
 建設、清掃作業員らは移民労働者の割合が高い。シナイ山病院で診断を受けた人の40%は医療保険に加入しておらず、今後の治療にも不安がある。
 6日にはWTC跡地のそばで健康被害を訴える移民労働者や地域住民を中心とした抗議集会が開かれ、約300人の参加者がニューヨーク市、州政府などに補償を求め気勢を上げた。跡地近くで商店を経営する中国系のルーさん(50)は「最初は風邪だと思ったが、病院に行くと呼吸障害があるといわれ、今も通院している。政府は何もしてくれない」と話した。
 ニューヨーク市ブルームバーグ市長は「全体像や長期的な影響が完全に明確になっているわけではない」としながらも、対策の必要性は認めている。ニューヨーク・タイムズ紙などによると、来年をメドに専用の診療所を開設し、無料で診断を実施することなどを計画しているという。
毎日新聞) - 9月9日13時42分更新

あれから5年ですか。
もっと前のことのように思えますが。

自分は正直、9.11はイラク出兵への足がかりを作るためアメリカ自身が行った自作自演ではないかという考えを捨てきれないでいますが、そんなアメリカでもこのような健康被害の犠牲になる人はやはり末端の庶民。とりわけ移民などの下層階級の人が多いよう。
向こうでは健康保険というものがあまりないらしく、医療費はすべて自己負担という恐ろしい世界なのでまともな医療行為を受けることが出来ない人はザラらしい。
そして先週の電車広告の見出しで、自分と同じ意見が記事になっているのを発見した。
9・11アメリカ政府が行った自作自演工作ではないのかという内容のものだった。
これによって戦争に行きたがらない反戦論者や市民を抑えこみ、イラク戦争を開始したのだと。
このような事例は世界史を見ればいくらでも見つけることが出来る。例えば1937年に日本軍が行った偽装工作により日中戦争が始まったのは、れっきとした歴史上の事実であるし(盧溝橋事件)。

TVでも時節柄、この話題に触れていた。
昨夜1時過ぎ、9・11についてのNHKのドキュメンタリー番組が放映されていた。
アメリカ国内でも何のために自分達がイラクに行くのか、とまどう人が増えてきているようだ。
そりゃそうだろ。ありもしない大量兵器を見つけ出すのが使命だったんだから。

肝心の兵器は見つからない。イラク市民からは敵意の目で見られる。
軍人だけでなく一般市民も巻き添えになって米軍によって殺されている。
死者も出て来た。精神的におかしくなる兵士が続出してくる。

アメリカ合衆国内でも、この戦争の意義を見つけられない人が増えてきたようだ。

当然だ。この戦争はアメリカが自発的にやりたくて起こしたものであって、そこには正義のかけらもない。
あるのはアメリカのエゴだけだ。この戦いは石油輸出国である中東諸国が、輸出の際に使用する通貨基準を米ドルからユーロに変えようとしたことが原因なんだから。アメリカと言えども何の非もないところを攻めるわけにはいかないから、自作自演を使ってありもしない大量兵器を探し出すことを使命として国民を納得させるしかなかったわけだ。

結局、得をしたのはアメリカの軍需産業と一部の要人たちだけということだ。