都市部と田舎の格差


駅前の駐輪場が凄いことになっている。
僕の住まいはJRの駅から歩いて15分位のロケーションにある。
自転車だとゆっくり漕いでいっても5分ほどである。んで駅から有楽町まで待ち時間含め20分。秋葉原まで15分程度という感じだろうか。
通勤・通学にはずっと自転車を使ってきた。その間、ずっと駅前の有料駐輪場を使っている。
従ってここ10年ほど使用していることになるわけだが、ここ半年で自転車の数がまた激増したような気がする。
昨日などはとめる場所がなく2段式の一番不便な位置にとめざるを得なくなり、帰りに地面に下ろそうとしたところ、自転車が急に傾き自分の体をめがけて上から降って来るという非常に危険な目にあった。今回は腕や肩にあざが出来たぐらいで済んだが、冗談抜きに大怪我さえしかねない。

理由は単純である。隅田川沿いにあった工場跡地や、相続税が払えなくなった地元のお屋敷などが次々とマンションになっているからだ。区のホームページを見ると平成2年頃がピークでその後は毎年1万人ずつほど減っている統計になっているのだが、体感的には逆にどんどん増えているように思う。確実である。ここに平均だとか、統計上のデータなどの不確かさがある。確かに人口が減っているというのは間違いないのだろう。しかし、減っているのは地元に勤め先を持つ自営業者だとか非生産者である年寄りとか子供とかであって、対照的にオートロック式のマンションに住み、電車に乗って都心に通勤し、休日は乗用車を乗り回す30〜40代の比較的若い世帯が激増しているのだと思う。うちの地域は都内でも割りと下町のコミュニティが失われていないところで、それこそ近所のオバサンが「これ食べてね!」とか言って漬物や食べ物をくれたりするような地域なのだが、それでもこういったやりとりがだんだんと消えていっているのを肌に感じる。


日本の人口の三分の一ほどが東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県に住んでいるのだと言う。
昨日東武線に乗っていて思ったのだが、宅地化されているのは春日部あたりまででそこから先は人家もまばらだし、自分が日常感じているストレスの対象となるようなものは少ないように見えた。そこにはうるさい工事の音もないし、のどかな風景が広がっていた。

都内に住んでいると、どんどんと開発が進み、ショッピングモールやマンション、オフィスなどが出来ているように感じるが、それはあくまで東京周辺でのこと。職場周辺でも、地元でもいつも・必ず・どこかで・うるさいほど・工事が行われて、どんどんとビルが建っていくような場所ばかりではないのだとあらためて認識した。

有楽町前に丸井がオープンするとのことでトンカントンカンいつも工事やってるし、豊洲はどんどんと超高層マンションが増えていっているし。
一方、地元はJR・地下鉄・高速道路・都電が密集し(戦前は某大手私鉄が通る計画もあったらしい)、マンションがどんどんと増えていっている。はっきり言って地元にずっと定住していた身からすると迷惑極まりない話である。そのうち都内から一戸建ての家が消え、そのうち皆マンションになりかねない!地方から東京に人が来るのは致し方ない部分もあるが、都内をこれ以上増やすのはやめてもらいたいものだ。