mp3でギャップレス再生が出来た

mp3は、再生するときに曲と曲の間に必ず無音部分(ギャップ)ができてしまいます。一方で某S社のATRAC3というCodecはその流れがMDのATRACにあるため、標準でギャップレス再生に対応しています。そのため、その売りのひとつがライブ盤やクラシックを切れ目なく再生できるということです。

ところで、最近気が付いたのですが、(遅い?) mp3エンコーダの定番のlameエンコーディング時のオプションにギャップレスエンコーディングをするというものがあります。これを使ってエンコーディングをすると、ギャップレスエンコーディングができて、対応しているプレイヤーではギャップレス再生ができます。

やり方は、
C:> lame ---preset standard --nogap "file1" "file2" "file3"....
となります。ちなみに--preset standard は192kbps vbrでのエンコーディング指定で、このオプションはどうでもいいです。

で、ここでふと考えました。 NW-E507はATRAC3でギャップレス再生ができるので、もしかして lameでギャップレスエンコーディングしたmp3 ならばギャップレス再生ができるのではないか。で、試してみたですよ。結果は... 大成功。ちゃんと井上昌己の"Fairway Live"がギャップレスで再生できました。やるじゃん、ソニー。 なんで内緒 にしてるんだよ?

やり方は以下の通りです。

CDをトラックごとにwavファイルにリッピングする。
lameエンコードする。このとき、すべてのwavファイルをまとめてエンコードするのを忘れないこと。
C:> lame --preset standard --nogap "file1" "file2" "file3" "file4" ...
NW-E507のオプションソフトのmp3 File ManagerでNW-E507へ MP3ファイルを転送する。mp3 File Managerは、 ここからダウンロードできます。 Sonic Stageはmp3のギャップレス再生ができなかったので使いませんでした。以上。
みなさま心おきなくmp3でギャップレス再生をお楽しみ下さい。なお、同じチップを使っているNW-E40*/50*すべてで同様にギャップレス再生ができると思います。

ところでWindows側のプレイヤーソフトですが、 mp3ギャップレス再生ができたのは、私が試した中では Windows Media Playerだけでした。ほかはSonic Stage3.2, Music Match Jukebox8いずれもだめでした。マイクロソフトは嫌いだけど、こういうところでちゃんと対応してるんだよな。あの会社は。


http://blog.so-net.ne.jp/brologue/2005-08-29