小6女児殺害 元バイト講師に無期求刑 検察側「責任能力は明らか」

京都府宇治市の学習塾「京進宇治神明校」で平成17年12月、市立神明小6年の堀本紗也乃(さやの)さん=当時(12)=が刺殺された事件で、殺人と銃刀法違反の罪に問われた元塾アルバイト講師、萩野裕被告(24)に対する論告求刑公判が23日、京都地裁(氷室眞裁判長)であった。検察側は「萩野被告に完全な責任能力があったことは明らか。執拗(しつよう)かつ残忍きわまりない犯行で、動機も自己中心的で身勝手」と、無期懲役を求刑した。30日に弁護側の最終弁論が行われ結審する。

 検察側は論告で、(1)萩野被告が事前に包丁2本を購入(2)犯行前日に他の児童を別の教室に誘導する張り紙を作成(3)犯行直前には教室の監視モニターの電源を抜く−など犯行に至る経緯を説明。「論理的かつ周到な準備で、その思考にまったく混乱は認められない」と指摘した。

 動機については「紗也乃さんが指導に思うように従わず、逆に両親から抗議され、憎しみをつのらせた」と述べた。

 この日の公判で検察官が犯行の様子を詳しく述べ始めると、萩野被告が嗚咽(おえつ)をもらし、叫び声をあげる場面もあった。求刑が読み上げられた後、「お願いです。ぼくを殺してください」などと大声を出し、刑務官3人に抱え込まれ退廷した。

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