イラク戦争 久間防衛相「米大統領の判断は間違い」

久間章生防衛相は24日、日本記者クラブで記者会見し、米国がイラク大量破壊兵器開発を理由としてイラク戦争に踏み切ったことについて「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ米大統領は踏み切ったのだろうと思うが、その判断が間違っていた」とし、開戦の判断を批判した。イラク戦後の統治についても「後をどうやってうまく処理するかの処方箋(せん)が(米国には)ないままだった」と述べた。

 安倍晋三内閣は米国のイラク戦争を支持しており、久間氏の発言はこれに反する。だが、安倍首相は24日夕、首相官邸で記者団に対し、「(閣内不一致には)当たらない。(久間氏は)感想を述べたのだろう。イラク戦争の評価、復興支援は内閣として一致した考え方を持っている」と述べ、今回の久間氏の発言は個人的な見解だと受け止める姿勢を示した。塩崎恭久官房長官も同日午後の記者会見で「政治家として久間防衛相が話した」と述べ、問題視しない考えを示した。

 久間氏は会見の中で、自衛隊イラク派遣の根拠法となっているイラク復興支援特別措置法が7月末に期限切れとなることについては、「米国が増派を決定したから(自衛隊派遣を)引き続きやるという短絡ではなく、復興のため何ができるのか、自衛隊でないとできないのかを総合的に判断して結論を出す。必要なら(派遣期間を)延長すればいいし、民間に任せるのならそれでもいい」と述べた。

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