これが典型的な面接

都庁へ行き、健康診断と職員証の撮影と意向面談を受けてきた。面談でいきなり、
「これに参加と言うことで、内内定です」
 おぉー、ホントですか。
「これからある健康診断に引っかからなければ、内定を10月に出します」
 やった!! 健康診断で引っかかるって事はまず無いだろう。
 その後面談では、それまでの採用の面接で飽きるほど続いたお決まりの問答が続いた。
「サークルやっていたとういうことですけど、意見が合わない人とかいたんじゃないですか?」
「大きな問題は常に組織の力によって解決されます。意見が合わないこともあるでしょうけど、団結して問題を解決したいと思います」
「一番難しかったことは?」
「出席です。人間というのは同じものを見ていても違うように感じています。例えば私は、欠席してもいいけれども、欠席するなら必ず連絡しろと言う考え方でした。しかし、例えば他の人は、折角入ったんだから必ず出ろというひともいれば、サークルなんだし、自分を最優先にすればいいという人もいるわけです。そういう折りあいを付けていくのが大変でした。」
「具体的にはどうされました?」
「こういう意見の衝突というのはお互い心の中にあるものを出さなくては解決できないと思いましたので、授業後に部室に集まって、ああだこうだ言い合いました」
「では、上司と意見が合わなかった時はどうしますか?」
「ぶつかってしまったのでは仕方がないので、その時は自分の意見は心にしまいますが、現場で気が付いたことや日々思ったことを、その意見に組み込んで、自分のアイディアや意見を研鑽していくつもりです」
「あなたは福祉局を希望されていますけれども、以前の東京都は福祉に非常に多くのお金をかけていたわけです。今は予算の制約などでどちらかと区の方に移管をするようにしているわけですけど、もしかするとあなたが、その福祉予算の削減をしなくては行けない立場になるかも知れません。その時はどういう気持ちを大切にしたいですか」
「そうですね…。なんでもかんでも行政が出来るというわけではなく、そこには必ず優先順位というものが出てきてしまうわけです。なので、都民の方がより多く幸せになれるような優先順位を付けて行ければいいと思います」
「都の職員として大切な心構えとは何でしょうか?」
「今まさに困っている方がいるのだ、といった現場意識だと思います」
「ボランティアで老人ホームに行かれたと言うことですけど、他に自己啓発になるようなことはされました?」
自己啓発といえるかどうかは分からないのですが、現場をもっと知りたいと思い、中央防波堤の最終処分場の見学に参加いたしました」
「あなたの専門は何ですか? それを今後の都政に生かしたいとかはお考えですか?」
「私の専門はリストラです。まだ卒業論文に着手してしていないので分かりませんが、いいアイディアなどあれば活用していきたいと思います」
「東京都には、島嶼部があるのですが、そちらへ転勤になっても大丈夫ですか?」
「問題ありません」
「では、以上で終わります。内内定の意味は分かりますよね。健康診断に引っかからなければ内定が出ると思います。本日はお疲れ様でした」
「ありがとうございました」

 意向面談とか言いながら、その内容は一次面、二次面の繰り返しであった。安心してた分、どっと疲れました。でもまあ、内内定出たからよしとするか。
 なお、合格者はみんな頭がよさそう。ここは雑草魂で乗り越えよう。
 東大法なんかに負けるか!
 早稲田、慶応、眼中にないぞ!



神よ、運命の神よ。
わたしを合格させたほうが、よいぞ?
自暴自棄になり何をしだすかわからないから。

わたしは今まで艱難辛苦に耐えてきた。
さまざまな足かせをされながら努力し続けてきたんだ。


今日が、その運命の日。結果の出る日。
We are the champions my friend
And We’ll keep on fighting till the end
We are the champions,We are the champions
No time for losers
’Cause We are the champions of the world

だから最後まで戦い抜く、運命の女神は微笑む!
過去を断ち切れ、そして熱く燃えろ!