面接のコツというかまとめ

月日が経つに連れ、面接の感覚が薄れていくと思う。新卒のときもそうだったが、回数を重ねていくにつれだんだんと面接のコツというものがわかるようになってくる。ここでは、自分なりの面接についての解釈と実感を記述していく。

  1. まず謙虚な姿勢であること。

無理に性格を変えようとしない。地味で誠実なのは事実なのだから、それを前面に出す。例えば「先日の面接では自分をよく見せようとするあまり、本来の自分の良さを上手く伝えることができませんでした」とか「このような場所で、自分をあまり開けっぴろげに売り込んでいけるようなタイプではなく、むしろ緊張してしまい自分を上手く表現できません。今日は上手く伝えることができればいいのですが。」とか言ってしまう。


面接官のタイプや企業のカラーによって違うが、NTTグループや公務員など比較的まじめで堅い業界ではこのようなアプローチがもっともよい結果を得られてきたような感じがする。京急の時は4つ下の若い社交的な女性が面接官だった。一緒に机を並べて仕事をする姿が思い描きにくいタイプだった。このときの面接は立石に水の如く、明るく社交的、笑顔を演出したのだが1次で敗退してしまった。「あまりイライラがないですよね〜」と言われたにも関わらず。


  1. 考えるときの視線は面接官の足元、あるいは床。

以前、予備校の現代文講師に「人間がウソをつくときは、眼球が上に動くのですぐにわかる。」と言われたことがある。企業の人事、面接官は人間観察のプロだ。何でも見抜けるとは思っていないが、少なくとも私達よりは数多くの人間と接しているのがフツーだ。したがって例え事実でなくても誤解を与えるような行動は避けなければいけない。間違ったイメージを与えてはならないのである。通常、面接を受ける際はだいたいどのような質問がされるか予測がつくだろう。準備をしてくるのがフツーだ。それをそのまま回答するのは悪いわけではない。問題なのはそのときの眼球の動きである。思い出す際も眼球が上に動く。鋭く突っ込まれ「えーと、えーと」となる時に、どうも視線が上にいくのである。先の京急の時には具体的なエピソードを求められたときに一回。NHK受験の際は20分ほどの面接の際に5回も6回も動いた。しかも壁にかかっている時計をチラチラ見まくり、しっかりと練りこんでいかなかったせいか1分程度で話すべき志望動機もつっかえながら3分ぐらいかけてしゃべってしまった。都庁落ちは筆記ではなく面接が原因だなと思った。


結論から言うと、即答できるような質問でもワザとテンポを遅らせ面接官から視線を外してもいいから意識的に視線を下に落として話すのがよいと思う。考えながらでもよい。というより、その方が思慮深く見える。いかにも返答例を用意してきました!と見られるのはマイナスである。

  1. 面接官に自分が働いている姿をイメージしてもらったら勝ちだ


転職の際に面接官が一番気にしていたのがここである。どれほどSEとして優秀でも、はたして自分の会社でコイツは使い物になるのだろうか。ここを一番気にかけていたように思う。というより、ハローワーク渋谷で女の人にアドバイスされて気付いたのだが。あなたのどんなところが公務員になったときに活かせるか。経験したことでなくても構わない。実際に面接官に自分の部下としてコイツを向かい入れたいと思われるかどうかがカギなのである。


一例を挙げると、私は公務員の世界と言うのは非常に泥臭いものだと思います。区民からムクドリが多くて困るから何とかしてくれと言われれば現場にかけつけ対処する必要があります。また、公園課だとか土木課に配属になれば作業着を着て泥まみれになることもあるでしょう。SEの世界も同じです。お客様からトラブルがあると電話があれば昼夜も問わず、現場に駆けつける必要があります。マシンの調子がおかしければスーツを脱いで作業着に着替え何日も泊り込みで機会の前に張り付いて作業を行わなければいけません。分野は違えどもやっていることは同じだと思います。私にはその覚悟があります。


面接する方とされる方のギャップが大きいのはこれです。
面接を受ける学生は皆意欲満々です。
でも、その意欲とは会社に入りたい、受かりたいという意欲で、入社後の仕事への意欲はあまり感じません。
ないわけじゃないだろうけれど。
もちろん、会社の期待しているのは仕事への意欲です。

熱意が無駄にならないように、ここは入社後の仕事への姿勢、打ち込むようす、入社後のビジョンが
面接官によく見えるように答えるべきです。

入ってみないと分からない。入ったら一生懸命やります、では適性も判断しようがありません。

そもそも入社後に、その会社で待っている仕事を自分なりに具体的にイメージできなければ、仕事への
興味も意欲も湧かないんじゃないですか。
インターネットで簡単に調べられると安心していませんか。
確かに個々の会社の情報はあふれているけれど、仕事の中身はインターネットじゃなかなか探れません。
自分で接触するという方法がやはり唯一の方法です。会社訪問、OBOG訪問、社員への接触インターンシップ・・・。

クラブ活動、アルバイト、海外旅行が話のネタとしてダメなわけじゃない。これ以外の話のほうが新鮮味
はあるが、無理に作ってはならない。誇張はまあほどほどに。自分らしさを表現できる話題が面接官からみれば一番いいんだけれど、学生は実績や能力を示せることを言いたがる。
そして、最後に「〜ということを学びました」という教訓を得て、いかに有意義だったかという締めくくり。

カッコよすぎませんか。何かをしてもいつもそんな意義のあることばかりじゃないでしょう。
こんな話を面接官は信じません。無理やり意義付けをしなくていいんですよ。

自分らしいなあと思えるエピソードをもっと素直に話しましょう。。

ただ、話の材料は豊富な方がいいけれど、自分のこの部分をアピールしたいというところで繋がるように
ストーリーを作ることは必要です。

また、相手の会社に敬意を払って、会社が抱える現在ならびに近未来の課題は絶対調べておくこと。
聞かれないかもしれないけれど、聞かれた時、答えられるかどうかで評価に大差がつきます。


http://www.naitei-come.com/yarinaosi.htm