偏差値至上主義

このページは偏差値と大学進学や就職の関係について書いています。 これを書いた人の偏差値に対する基本的なスタンス(考え方)は次の通りです。

現実的な評価
「偏差値」は日本国内では依然として有効な指標。
「進学大学の平均偏差値」は「出身高校の平均偏差値」に比例する。
「就職企業の平均ランク」は「出身大学の偏差値」に比例する。
上に伴い生涯賃金の平均は「出身大学の偏差値」に比例する。

否定的な評価
「偏差値主義」は国際的(先進諸国に限る)に見れば時代遅れ。
「総合的な学力・思考力」を問う「知力主義」への転換が必要。
「偏差値が高いだけ」の人は「知力」のある人に使われるだけ。

これを書いた人は決して「偏差値主義」を礼賛していませんが、現実的には将来の仕事も収入も学歴(学校歴)である程度決まってしまうのが現実と考えています。もちろん「だからどうした。私には○○がある。」という人はそれで良いのだと思います。「自分には何もない。」「将来のことを考えておきたい。」「判断材料は多い方が良い。」という人だけが読んでください。「何が良い人生か」を判断するのは各人の問題です。

安定職業「医師・弁護士・官僚・超有名企業社員・・・など」に就くために必要な大学の偏差値です。

安定職業につける大学
偏差値:60以上

当然ですが、これ以下の偏差値でも試験や就職に成功する人は毎年五万といます。ただしそういう人は偏差値が下がるほど割合が少なくなります。逆に高偏差値の大学出身でニートやフリーターになる人もいます。繰り返しますが、このページはその是非を問うものではありません。
また、お金やコネで医学部や有名企業に入る人もいます。就職先として学生に人気の高いマスコミ業界は取材源確保のためコネ枠を用意しています。社会とはそういうものです。「あいつらだけずるい」と愚痴(ぐち)をこぼしても仕方ありません。コネのない人はコネのある人より努力すればいいのです。
続いて偏差値60以上の大学の具体例を示します。

偏差値60以上の大学
国立大学の例:
旧7帝大(東大・京大・阪大・北大・東北大・九大)・一橋・名古屋・神戸など
私立大学の例:
[関東] 早稲田・慶応・上智・ICUなど
[関西] 同志社など

これら大学の中で特に有利なのは法・商・経済・経営・理工系などの各学部です。それ以外の文科系(文学部など)の学部は偏差値の割には就職に不利です。(資格試験には無関係)
理工系学部の場合は教授が企業にコネを持っているケースが多く、教授推薦で就職が決まるケースも少なくありません。

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安定職業「地方公務員・有名企業社員・・・など」に就くために必要な大学の偏差値です。

安定職業につける大学
偏差値:55以上

偏差値55以上の大学
国立大学の例:
駅弁大学(金沢・信州・岡山・広島・鳥取・・・)など
私立大学の例:
[関東] MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)など
[関西] 関関同立関西学院・関西・(同志社)・立命館)など

これら偏差値55〜60程度の大学と偏差値60以上の大学の学生とでは、学力にそれほど大きな差はありません。例えば浪人をすれば偏差値を5上げることは比較的容易です。それにも関わらず就職の結果だけを見ると大きな差が生じています。なお、大学の平均的な実績と学生個々人の実績は全く別のものです。どんなに偏差値が低かろうが高かろうが、成功する人も失敗する人もそれぞれいます。

「自分はもう高校生なんだけど・・・」という人へ

これを書いた人には残念でならないことがあります。それは高校の偏差値と卒業生の進学する大学(進路)の偏差値が、年を経るごとに正比例に近づいていることです。つまり高校に入学した時点で、進学可能な大学も決まってしまっているのです(最初の方に書いた偏差値の現実です)。高校は3年間もあります。必死に勉強すれば逆転は可能です。かつてはそういう学生が沢山いました。しかし近頃は「自分には無理だから」と早々に勉強を諦め無難(かつ将来的には過酷)な進路を選択する高校生が大半です。これが先ほどの正比例現象の原因です。偏差値がつきつける現実は厳しいものがあります。ですが、あなたにはそれを跳ね返し希望を叶える可能性があります。その可能性を高めるには不断の勉強をする他ありません。今できる最高の努力をしてください。

高校受験ナビ スタッフ