「肛門に指入れグリグリ」…受刑者が刑務所医務課長告発

2008.2.19 18:34

徳島刑務所(徳島市)の医務課長に診療の際に暴行を受けたとして、同刑務所の受刑者ら22人が19日、特別公務員暴行陵虐・同致傷の罪で、この課長や元所長ら計3人を徳島地検に告訴・告発した。

 暴行の内容は、肛門に指を入れて中をかき回す虐待▽診察時の暴行▽診療拒否や投薬拒否−など。

 告訴・告発状によると、受刑者の1人は平成17年10月17日、高熱と激しい嘔吐のため、医務課長らの診療を受けた際、手足を押さえつけられた上、肛門内を指でかき回され、全治約1カ月のけがを負った。その後も必要な治療は行われず、受刑者は自殺した。

 風邪のため医務課長の診療を受けた際、性器をもてあそばれたという元受刑者の男性(41)は19日、東京都内で会見。「(医務課長は)悪魔のような存在。(徳島刑務所の)中の人を助けてもらいたい」と訴えた。

 告訴・告発に合わせ、受刑者らの代理人を務める弁護士は同日、医務課長に警告をすることなどを求め、日本弁護士連合会に人権救済を申し立てた。