日本のマスコミは外資の傘下

最近のマスコミはきわめて危険な状況にある。
 第一は、政治権力に弱い。頭を押さえられている。自立心・独立心に欠けている。政治権力の側がマスコミ報道に神経質になりすぎて、マスコミを監視しており、事実上、第二次大戦時のマスコミ(政治権力の広報機関化)のようになってしまっている。
 第二は、マスコミは独占的巨大広告会社の電通の独裁的支配下に置かれてしまっている。この電通アメリカの独占的巨大広告会社と連携している。そして日米の広告業界全体がブッシュ政権小泉政権の手先化している。
 日本の民放テレビは百パーセント広告料に依存している。この広告を仕切っているのが電通である。あるテレビ関係者は「電通に睨まれたら会社はつぶれる」と言っていた。
 新聞社も収入の約半分は広告料である。ある新聞社幹部は「電通を怒らせたら大変。会社はつぶされる」と言った。
 いまテレビや新聞で大々的に広告するために多額の広告料を使うことができる企業のほとんどは「勝ち組」である。「負け組」企業が多額の広告料をつかうのは、あるとしてもきわめて稀である。
 テレビ局はほぼ百パーセント「勝ち組」派の立場に立っている。大新聞社は、広告収入からみると、50パーセント「勝ち組」派ということになる。「勝ち組」の大部分は外資(主としてアメリカ系企業)である。いまの日本で荒稼ぎしているのはほとんどが外資系企業であり、外資が裏で動かしている日本企業である。極論すれば、日本の広告業界、したがってマスコミは外資に牛耳られている。
 外資系を中心とした「勝ち組」企業がテレビ局に求めているのは、単に自社製品のコマーシャルだけではない。日本人から独立心を奪い取り、日本国民全体を愚民化し、アメリカに従順に従う無気力な国民にすることである。テレビ局はこのアメリカ系「勝ち組」企業の要求に従順である。
 かくして、民放テレビは日本の破壊者になってしまっている。
 これに対し国民の聴視料で成り立っているNHKは電通の影響を受けない。NHKが民営化されて広告収入に頼るようになれば、NHKも電通支配下に置かれ、民放テレビと同様、堕落したテレビ放送を流しつづけることになる。NHKまで電通(実はアメリカの広告会社)に支配されてしまったら、真面目な放送はなくなってしまう。
 NHKは日本国民にとって大変に大切な放送局である。日本国民はいまのNHKを支持し、擁護すべきである。いま、外資系を中心とする「勝ち組」企業と電通支配下に置かれ、日本的精神と日本文化を破壊させようとして堕落した放送にうつつを抜かしている民放に抗して、NHKは質の高い放送をするため頑張っている。われわれ日本国民は、NHKの価値を認め、NHKを守るために努力しなければならないとつくづくと思う。


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