二つの塔の薬師寺、鑑真和尚の唐招提寺、幻想的な垂仁天皇陵、

薬師寺三蔵法師を祀ってある寺。その三蔵像のわきにメガネをかけたおじいさんが写っていた。この人が何とかという画家でその人の描いた絵が飾ってあったので見た。特に熱心に見るつもりは無かったのだが、学芸員おっさんに熱心にこの画家がどういう気持ちでこの絵を描いたか。何十年がかりだったかを長々と説明され困惑する。う〜ん、分かるんだけど、新しいものには興味がないんだよな。昨日行った飛鳥の万葉資料館もそうだが。インスパイアされて現代の人が描いたものには何ら興味が無い!時間の無駄である。
西塔が11時から中を公開するというので絵画を見た後、唐招提寺に行く。
















鑑真を祀ってある唐招提寺でお香を購入。線香立て付き。千円なり。
中国人が多し。写経をしてもらっているヒゲをはやした中国人がいた。

その後、薬師寺に戻る。昭和57年に再建された西塔の中を見た後、戦国時代の焼き討ちにあった際にも奇跡的に残った東塔を見る。鏡で反射して天井裏を見るとはすの花が当時のまま残っている。こういうのを見たいんだよ。素晴らしい。残念ながらNO PHOTOだったが。

唐招提寺から垂仁天皇陵へ歩く。
線路沿いにのどかな道があると聞いていたが車が多い。しかも止まらない。
ラクションなんて鳴らされた日にはアタマに血が上ってしまう。オッサン、車から降りろよと!

しかし陵墓が目の前に見えてくるとそんな怒りやモヤモヤはどこかに行ってしまった。すごい!水城の向こうに見える陵墓の周りを大きな黒い鳥が飛んでいる。黒い鳥だけではなく白い鳥も。何羽もである。大感動。

この垂仁天皇陵が今日で一番印象的であった。
絶滅したトキの大群を古代に戻って、野生の状態で見たような興奮とでも言おうか。ドラえもん、のびたの日本誕生でトキの大群をのびた達が見るシーンがあるがあんな感じである。
人の気配のしない不気味な鬱蒼とした低い山の木々に白や黒の大型の鳥が留まって羽を休めている。陵墓を上から下へ、下から上へ自由に飛び回る。
畏敬の念すら感ずるその情景。決してガイドブックには載っていない。

吉備真備入唐絵巻と明日香村のサイクリング、そしてこの陵墓が今回の旅の3大感動である。