第62回正倉院展

期間中は、土日は朝9時から夜の19時まで開館。
朝、行くと物凄い列が出来ていた。結局、中に入館するまでに小1時間かかった計算になる。

やはり見所は『螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ)』でしょう!
正直、こんなものがあるだなんて存在自体知らなかった。ただ列が出来ているから注目しただけである。
鳥肌が立つほど綺麗であり、1,300年前のものが目の前にあることが奇跡に近いことだと感じた。


銀壷(ぎんこ)というシルバーな壷も感動した。唐風の貴族が馬にまたがりイノシシやシカ(角の形が日本に居るシカとは異なる)を弓で射る光景。

↑(いわゆるパルチザンショット)

13時受付、13時半からの公演なので12時前に文化会館に到着。13時受付ですと言われ、ホールで居眠りをしながら待つことに。
で、入場となったわけだが最前列のど真ん中を陣取った。何だかもう凄いやる気である。思ったより小さな会場なのでちとがっかり。しかも集まりもあまり良くない。

肝心の内容であるが、はっきり言ってつまらなかった。シンポジウムというとテレビでやっているようなものを想像するが、眠くなるのを我慢する有様。
宿にしてあるスーパーホテルの10桁の暗証番号が全部で何通りあるのかとか確立の計算まで始めた有様。ま、こういうのは出てみないとわからないんだよ。途中で思い切って抜けてしまえばよかったと。

17時半。外は雨が降り真っ暗な中を博物館まで戻る。日曜の夜だけあって会場はかなり空いてきている。結局、昼2回、夜3回の計5回『螺鈿紫檀五絃琵琶(らでんしたんのごげんびわ』を見てしまった。大満足!


お土産を閉館時間までぎりぎり見た後、近鉄奈良駅そばの商店街へ。
6月の大遣唐使展のときにすでにリサーチ済みである。おいしかったのでここにもう一度来ようと目をつけていた珈琲一族で夕飯を食べた。近鉄奈良横の商店街を10分ほど奥にいくと右手にある。唐揚げ定食、白身フライ二尾、味噌汁、唐揚げ十個、サラダつきで630円は安い。また来よう。

この日は朝から正倉院展の列に並びゲキコミの中、五弦の琵琶を見れたのはよかったが、シンポジウムがつまらなかった。もっと大規模なのを期待していたのだが。はっきり言って時間の無駄であった。歴史好きで学問を窮めようかと思ったこともあったが、そんな考えはなくなった。帰りは雨が降り始めており、再び正倉院展を見て帰った。