東電年収、大企業を上回る 社員平均46万円増の571万円

産経新聞 5月31日(木)22時32分配信

東京電力が、平成25年度の社員一人当たりの平均年収を571万円と、今年度より46万円引き上げることが31日、分かった。申請中の家庭向け電気料金値上げのコストに織り込んでいる。今年度見送った夏の賞与を来年度は復活させる前提で原価を見積もったため。値上げ審査のなかで批判を受けそうだ。

 東電が経済産業省に示した10・28%の家庭向け料金値上げの原価構成によると、24〜26年度の社員一人当たりの平均年収は、「大企業平均を下回る」という556万円だった。

 東電は、今年度の夏の賞与については支給を見送る一方、今冬や来年度については「組合との合意ができていない」として支給を計画。25年度の平均年収は571万円と、逆に大企業平均を上回る。

 有識者らによる値上げ審査の専門委員会では「公的資金が入った企業の給料とは思えない」などとすでに批判が噴出していた。<<