弁護士も社会的地位が低くなった

ホテルの従業員を殴って無銭飲食しようとしたとして、大阪府警曽根崎署は大阪市北区、元弁護士の無職大山良平容疑者(65)を強盗容疑で現行犯逮捕し、14日、送検した。大山容疑者は弁護士当時の名刺を従業員に渡して後払いを求めたが、拒否されて暴行。「正当防衛として殴った」と供述しているという。

発表では、大山容疑者は12日午後1時30分頃、同区内のホテルのラウンジで、ビールやケーキなど計1550円分を飲食したのに、男性従業員(40)の顔を数回殴って支払いを免れようとした疑い。

 会計の際、弁護士当時の名刺の裏に支払日として数日後の日付を記入、「飲食代金はお支払いします」と書いて従業員に示していた。所持金はなかったという。

大山容疑者は1979年に弁護士登録。業務上横領罪などで昨年9月、大阪地裁で実刑判決を受けて確定し、弁護士資格を失った。出所後は大阪市内の更生保護施設で暮らしていた。

(2012年9月14日19時20分 読売新聞)