こう思っていませんか?すなわち「学力の高い学校・クラスには良い子が揃っているから、平和で楽しく過ごせるけど、学力の低い所へ入ったら悪い奴からイジメられるだけ」だと。


これは当てはまる場合と、そうでない場合があります。言い換えれば学力とクラスの楽しさは余り関係しないということです。楽しい・楽しくないクラスは学力に関わりなく存在するので、入学した学校のクラスまたは組替えになった新クラスが楽しいか否かは入ってみなければ分からないと申し上げておきましょう。


従いまして、学力とクラスの生徒の人間性については次の4つの組み合わせができます。

1)学力が高くてクラスメートも楽しい生徒が多い
良き家庭環境の下で健やかに真面目に育った生徒が大半を占めている例
授業は静かに進行し、生徒が教師の言うことに耳を傾けている。

2)学力が低くてクラスメートに楽しい生徒が多い
一昔前の青春ドラマに出てくるようなクラス。勉強は嫌いだけど、生徒はイイ奴ばかり
授業中は騒がしいこともあるけど、それは教師の言うことに反応しての騒がしさなので雰囲気は悪くない、つまり生徒なりに授業に参加している騒がしさ。

3)学力が高いけどクラスは面白くない
生徒の多くがテストで点数を取ることは得意だけど陰湿な生徒が多く雰囲気は冷めている。目に見えないイジメ・シカトがありがち。中には家庭環境に問題があって、そんな家庭から這い上がりたくてガムシャラに勉強して良い成績を取る生徒もいるが、歪んだ学校生活にも見えてしまう。
一方でテンションの高い生徒が何かをやって雰囲気を盛り上げようとしても浮いてしまうだけに終わる場合が多い。
授業中は静かな事も多いけど、授業のレベルをナメてたりする。教師の言うことに真剣に耳を傾けず、試験に出そうな箇所だけはノートを取る。

4)学力が低くてクラスは面白くない
しょっちゅう問題を起こす生徒がいてクラスでは目に見える非行や暴力、イジメが横行している、または生徒の気持ちが冷めていて何も起こらないシラケたクラス。生徒は単位が欲しくて出席してるだけ。生徒の興味は学校以外のところ(アルバイトとかゲームとか)に向いている。
授業中は生徒は授業を聞かず、生徒同士の雑談で騒がしい(2)と比べると、授業に参加してない騒がしさ。静かな場合は居眠りをしてたり机の下でマンガを読んでたりとか雰囲気の悪い静かさ。

典型的な例として4つのパターンを挙げましたが、全てのクラスがこれに当てはまる訳ではありません。

この中では(1)を好む生徒・保護者が多いと思いますが、(1)も(2)も文化祭などのイベントは盛り上がります。ただ、どんなクラスなのかは実際にフタを開けてみなくては分からないことが多いのです。また1学期は雰囲気が良くても、2学期に何らかの出来事があって、それ以来クラスの雰囲気が変わってしまうこともあります。クラスでの人間関係も変わりますから、それは予測不可能とさえ言えます。

クラスの学力についても、仮に去年が入学志望者が多くて合格倍率が高かったとすれば、そのデータから今年は受験生徒が志願を控えて、合格倍率が低くなり入りやすくなることもあります。結果として今年の生徒の学力レベルは下がることになります。

それと、学校生活を楽しみたいならあなた自身もクラスメートを楽しくさせる人でなければなりませんよ

この恐るべき同調圧力!おとなしい人間じゃダメなのか。暗いだの、オタクだの言われるのか。ゾッとするね。