学校は居づらいんだよ

中学進学と同時に休み時間が耐えがたいものへとなった。会話が盛り上がらないのだ。昼休みや2時間目と3時間目の間の20分休みなどは、ボールを使って外で遊んだりと自分の居場所がなくなることはかつてなかった。それがポツンと孤立することが多くなった。いや、増えだしたのがちょうどこの頃。

比較的に落ち着いたクラスではあったが、何だか同級生の盛り上がる輪のなかに入れない。自ら話しかけてみるも、話が盛り上がらないのか、みんな怪訝な顔をして離れていく。このときにやたら感じたのが昔は良かっただ。まだ中学二年だったが、それほど小学生の頃との自分とのイメージの落差が大きかったときだ。
修学旅行や遠足などのイベントの時が嫌であった。独りでいるところをクラスメートに見られてしまうからだ。当時は内向的な生徒はすぐオタクだと言う言葉で攻撃を受け、まるで宮崎勤容疑者のような扱いを受けた時期であった。自分はオタク=犯罪者なのか?自意識過剰になり、また放課後遊ぶクラスメートが皆無に近かったために、対人恐怖症気味であった。

授業と授業の間の休み時間や、音楽や技術などの移動教室の廊下での待ち時間、主要五教科以外の授業時間などは完全に無法地帯。殴る蹴るは当たり前。制服はいつも靴の跡だらけ。また殴るときに背中や肩を殴ることが多かったんだけど、ドーンとかドコーンという一瞬息が出来なくなるような何とも言えない音が教室中に鳴り響く。中三ぐらいになると大人に近いような体格になっており、やりたい放題で何の規制もかからないために被害者は徹底的に追い詰められるのだ。

5人ぐらいにいつも取り囲まれ、大声で相手をいっせいに威嚇して楽しむ毎日。
「たとえば勉強ばかりしやがってとか、学歴社会は崩壊した、これからは実力がものを言うとか。」
このころってカラオケ行ったりする人も多かったので、「カラオケも行ったことないくせに」とか行ったことのなかった自分を総攻撃。

数学の教科書を二週間ぐらい取り上げられ、英語と数学については授業についていけなくなった。返せと言っても、うるせぇと威嚇される。技術や美術の時間は作品をしょっちゅう壊され、それをまた一から作り上げるためにもらう内申点が低くなる。講義をまじめに聞きたいにも関わらず、常にザワザワし、漫画やヘッドフォンで音楽を聞くもの、カードゲームをして遊ぶ生徒も。授業中にも関わらず徘徊する生徒も多く、自分の価値観が大きく曲げられた時代であった。

このころよく考えたのはナイフか何かで相手に刺されてしまえば警察沙汰になっていいのになと言うこと。無論相手はそんなことを絶対にしない。法律の及ばない範囲でじわじわと相手を精神的に苦しめるのが目的なので。自分が捕まるようなリスクを感じたとたん、すぐ相手は手を引っ込めてしまう。そしてどんどん行為はエスカレートしていく。

授業もよく自習になることが多く、先生たちのやる気もあまりない感じ。雪が降ったのでみんなで雪遊びをしようと。これが受験を直前に控えた中学三年生に対して言うことであるのか。
体育祭や球技大会のためには、通常の授業が犠牲となり真っ先に減らされる。それまでに終わらない科目があっても無視。あとは自習しておくようにの一言。

いやー、ここまで書くと悪辣だね。ヒドイヒドイ。よくこんな学校通い通したもんだ。