友達などいらない

君のまわりにいる人たちは、君と親しくすることで 「私にどれだけ利益(メリット)があるかな」「僕がどれだけ楽しくなれるかな」とばかりに、ひそかに損得勘定をしている。優しくしてくれるときですら、ひそかに感謝されたがっていたり無意識に見返りを求めていたりする。

 今の世の中では、打算なき真の友だちは、めったに見つからない。人々はこざかしくも損得勘定のそろばんをはじいてばかりで、君を食いものにしようとしている。ゆえに真の友が見つからない時は、いっそのことただ独り歩むのが潔い。

 そう、まるで一本だけシャキンと突き出た犀(サイ)の角のように。〜スッタニパータより〜

 世の中の人間関係は、たいてい相手と仲良くすることで自分にどんなメリットがあるかを損得計算することで成り立っています。そんな中で利害関係のない本当の友だちを探そうと思っても難しいことである。ゆえに他者への甘えや依存から離れて、独立していなさい、とブッタは言いました。