予備校について

司法試験について、良質なサイトを発見した。
http://www.geocities.co.jp/collegelife-cafe/6607/basic.html

<入門講座>

 現在の合格者のほとんどは司法試験予備校を利用しています。各予備校はそれぞれ入門講座(基礎講座)という講座を設置していて、これを主力商品としています。入門講座はだいたい半年〜1年かけて行われるもので、司法試験に必要な知識の8割〜9割をインプットするという内容です。もちろん、入門講座の後にはよりハイレベルな講座が設置されていますが、その講座を利用するかどうかは受験生次第と言えます。

<答練>

 答練とは答案練習会の略で、要するに演習とその解説をセットにしたものです。各予備校で実施されます。単に答練といった場合、通常は論文式の答練を指します。択一式答練ももちろん存在します。入門講座で知識をインプットした受験生はこの答練をペースメーカーとして、知識の吐き出し方を訓練していきます。よく聞く言葉に、「司法試験は入門講座と答練だけで合格できる」などというものがあります。答練で書いた答案は合格者が添削したうえで返却されるので、自分の足りないところを知ることができると言われます。

<基本書>

 各予備校では独自のテキスト(ルーズリーフ形式が多い)を配布しますが、そういったものが使われるようになってきたのは最近のこと。昔の受験勉強と言えば、学者の書いた本(基本書)を読み込み、判例百選で補うのが主流でした。現在も「基本書主義」を貫く人は結構います。独学の人などは特にその傾向が強いようです。しかしながら、短期合格という点から見るとやや効率が悪いのではないか、という統計がある模様です。基本書は読み込みではなく、辞書として用いる人の方が多くなってきたようです。
<論証カード>

 論証ブロック、とも呼ばれます。論文式試験の対策に用います。法律の世界には「論点」というものが存在します。論点とは、条文上明らかでない場合など要するに結論がはっきりと出せずに考え方の分岐がおこる部分のことです。論文式試験では必ず論点を含む問題が出題されます。そのとき、その論点に対して論理的に自分の考え方を示す(論証と呼ぶ)必要が生じます。そこで、よく出題される論点に対しては論証のパターンが確立してくることとなり、それをコンパクトなカードにまとめたのがこの論証カードです。司法試験指導界のエース、伊藤真先生が受験生時代に発明した方法だと言われています。この方法は非常に革新的で、受験界に一気に広まり、いまや常識になっています。各予備校は受験生にこの論証カードを配布しています。

<過去問>

 受験生は当然本試験の過去問を解いていきます。過去問については、論文よりも択一の方が重要です。多くの受験生はこの択一の過去問を何度も繰り返し、各選択肢の○×を覚えるまでやっています。