第一生命不払い発覚!!責任をシステム不備に転化する!

第一生命保険(本社・東京)が取り扱う生命保険や年金保険で、保険契約者への配当金の一部に支払い不足があり、84〜05年度の22年間で約4万7000件、計約1億1570万円にのぼることが24日、分かった。うち約4万5000件、約9200万円は04年2月に社内調査で判明していたが、「契約者への返還作業を優先する」として公表していなかった。同社広報課は「公表せず不祥事を隠すようなことになり、申し訳ない」と話している。同社は支払遅延利息を含めて順次返還している。
 生保会社は決算で生じた剰余金の一部を、配当金として契約者に分配する。
 同社によると、04年2月に死亡保険などの入院に関係する特約で、80歳の満期時の配当金の一部が1件2万5600〜200円未払いになっていたことが判明。支払遅延利息計約1900万円と合わせて、連絡の取れた契約者に返還した。数十件と連絡が取れないという。
 原因は、支払額を計算するコンピュータープログラムの不備と分かった。このため他のプログラムも調べたところ、昨年6月以降に生命保険や年金保険でさらに1913件、計約2370万円(1件309万〜30円)の支払い不足が見つかった。今年5月下旬から支払い不足を契約者に通知し始めたが、公表しなかった。支払遅延利息は現在計算中という。
 同社広報課は「支払いミスは今後、公表を迅速に検討し、二度と起きないようシステムの監視を強化したい」としている。
 生命保険会社の配当金支払い不足を巡っては、合併前の明治生命保険と安田生命保険が03年10月、25年にわたり合わせて15万件、18億円の支払い不足があったと発表。金融庁は04年2月、配当金の支払いミスを防止するための事務ガイドラインをまとめ、公表していた。

このあいだの三井住友海上と言い、今度の第一生命と言い、保険金未払い問題が相次いでますね。
金融系システムエンジニアとして確実に言えることがひとつ。
プログラムの不備のせいにすんな!
まぁ自分も某金融機関がお客様なんで、あまりこういう場でこんなことを話したくないんですケドね。
保険業界はどこもいま厳しいし、バカ正直に保険金を払っていたら会社がもたないというのが本音でしょう。
会社のエレベーターホールの前で待ち構えている、第一生命のおばちゃんも勧誘がしつこくてしつこくて(苦笑)
許せないのはシステムのせいにされたこと。
本当にIT業界は労働条件の割には給料もさほど高くなく、ユーザのわがままに振り回され、納期のためには数週間の泊り込みもすることすらあるハードな業界なわけです。
それに加え、近年は金を支払うユーザのほうがITにあまり金をかけなくなっていて、だんだんと労働環境が悪くなってきているのが実情なのだ。うちなんか元請の企業だから、まだいいものの協力会社と呼ばれる2次請け、3次請け、ひどいのになると4次請けなんて企業に勤める人は、残業代は出ないわ、ボーナスは雀の涙だわ。(出ない企業も多い)今回の第一生命の弁解は、これらIT業界に携わる人を冒涜していると思う。