怪しい話

2005年度の小中高生全体の校内暴力件数3万283件(0.86%増)の小学生の他の内訳は、中学生が2万3115件(0.02%増)、高校生が5150件(2.5%増)となっていて、横這いといえば横這いと言える範囲ではないかと考えられるだけに、小学生の突出ぶりが目に付く。

 また、小学生の校内暴力の内訳では、教師への暴力が(これも記録を更新)464件(前年度比38.1%)増と急増しているというのだが、冷静に考えれば、各都道府県で月に1回発生していない発生頻度とも言えます。

 では、こうした殺伐とした状況になってきた外的要因は何なのか?というと、小泉内閣が推進した格差社会の進展に比例するように荒れ方が激しくなっているように私には思えます。

 諸般の事情で給食費が払えないという事は昔からありましたが、にわかには信じられない人も多いでしょうが、鉛筆やノートと言った文房具を購入する金が無い、就学関連の費用が不足しがちな児童が増加した事は有名で、これで荒れるなという方が無理なんじゃないかと。

 この数年、小中学生達の中に、金銭的な制限から将来に夢も希望もないという階層が形成されてきていて、従来のように馬鹿だから学校(の授業)が面白くないので暴れるという分かりやすい図式が成立しなくなってきていたりもします。

 実際、小学生の校内暴力の内訳で、従来から最も多かった児童間の暴力は951件(4.1%減)と減少しており、少なくとも横這い傾向といえるようです。

 あるいは、校内暴力で11人、校外暴力で15人、総計で26人もの小学生が警察に補導(事実上の逮捕)されているというあたりでも、学校というシステムが機能しなくなって生徒が街に飲み込まれ始めているのではないかと。

 また、いわゆる二極化が進行中で、小学生で教師へ暴力をふるうという問題行動を起こしたのが259人なのに、件数は464件となっていて、1人の児童が暴力を繰り返す傾向が中高生と比べても顕著になってきています。

 ただし、中高生ともなると、学内で従来型の問題行動を起こすのではなく、学外を含めて犯罪に手を染める傾向がやはり同じ頃から顕著になってきています。

 このあたり、どうせ貧乏人にはまともな進学や就職はできないし、就職できても低賃金長時間労働で下手なアルバイトより実入りが悪い ・・・ ならば、裏側で一儲けしてと考えるようになってきているとも言えます。


http://www.aa.alpha-net.ne.jp/itimuan/maru/old17/aya663.html

ついに日本社会もアメリカのようにスラム化してきたなという感じ。特に学校。昔は中学や高校だけだったのが、現在は小学生が教師に暴力を振るうのだと言う。うちらの頃は小学生が教師に暴力を振るうなんて考えられなかったものだが。無法地帯。おとなしい内気な子はますます苦しむだけ。