コックは低賃金

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この不況下にあって、ひとつコックにでもなれば何とか食いっぱぐれなくやってゆけるだろうと思うのは大きな間違いである。
 それどころか昔から「コック四十九でのたれ死に」と、いわれるほど厳しい
商売である。「コック」を九九の「五・九」になぞらえ、「五・九 四十五」とやるところを日本人の忌み嫌う四と九をもってきてこの職業のいかに厳しいかをいったわけだ。
 コックも四十をすぎる頃からだんだんに体力が落ちてくる。しかし給料は年齢的にそう安くはない。経営者にしてみたら、若くて体力があり低賃金のコックの方がずっと魅力的だ。
 チーフは一店に一人おればよいわけで、同期の桜が散り散りになるのはいづこも同じである。自分で店がもてたらそれはもう上等で、集団給食や外食産業に安くたたかれても勤め口があるだけまだましといわねばならない。