キャリアたちの考え
就職というのは、役に立つ人間を採用するものでして、
役に立たない人間を採用することはありません。これは、私が民間企業の採用コンサルタントをしていた経験が言わせるものです。
学生諸君は、就職するのに
一定の素質と経験が必要
であるということを、ご存じない。
何故、就職試験で採用されないかは、「素質と経験の両方」がないからです。
素質がある
というのは、民間企業なら、
その会社の製品を知っている。
その会社の仕事の仕方を知っている。
その会社の経営方針を知っている。
ということになるようです。
○ 素質があるとは、
会社の経営の方法や仕事の仕方を知っている、製品を知っているというのは、
単に市場で見て知っているとか、新聞を読んで知っているというレベルではなく、
何十年も、その会社と一緒に歩んできているという意味です。
つまり、
会社の社員の家族、子息ということになります。
会社の取引先の家族
会社の社員の学閥と同一の大学
会社の所属する規制団体を束ねる政治家の知人
さらにいえば、経営者グループの家族ということになります。
これが、民間企業の就職試験で問われる素質です。
これは生まれたときに決まっているのです。
だから、素質です。
別名コネともいいます。
つまり、素質がある人間とは、コネのある人間ということになります。
民間企業では、
上場企業のほとんどで、採用者の95%はコネ採用というのが実態です。
「エントリーシートを書く人は落ちる人。」「受かる人はエントリーシートは書かないで、3次試験(役員面接)から採用試験に登場する」ということが言われています。
ここで、コネ採用を「汚い」とか「不公平」とか批判する阿呆がいますが、
そもそも民間企業に「公平」を求めるのがおかしい。
これは、日本の企業風土に、組合などの勢力が潜在していた結果でしょう。
民間企業は、そもそも「不公平」「理不尽」「不道徳」な組織なのです。
弱肉強食の自然経済界に生息する「野獣」と「草食動物」の群れなのですから、人間の理論は、「根本的な部分」で排除されます。
これに対して、中小企業や、無名の企業、成長途上の企業では、コネだけでは、「労働力を確保できません。
しかし、「兵隊」、「奴隷」は必要です。
だから、このような企業では、「エントリーシート」が重要なのです。
こうした会社では、コネを持っているのは「支配者層」ということがいえます。
そして、コネなし社員は、「奴隷」「兵隊」でしょう。
○ 次に、経験があるというのは、民間企業なら、
その会社で働いた経験がある。
同様の職種で業績を上げた経験がある。
などが、よい例でしょう。
しかし、一般に大学生が、一流企業、三井物産や、東京三菱銀行などの会社で働く(正社員として)ことはありません。
そうなると、
経験というものを備えている大学生は理論上存在しません。
ということで、職業経験というもの採用基準とすることはできません。
そこで、それに代替できるものが何かというと、民間企業の労働内容を考えると、
命令に服従した経験
目標を実現した経験
障害を乗り越えた経験勝利した経験
ということになります。これを体現しているのが、体育会の学生です。
このように、運動部の学生は、職業経験に類似した経験をしているので、「企業に対する忠誠心、組織服従、組織の価値観などを刷り込む」ことで洗脳すれば、非常に優秀な企業戦士となるのです。
さらに、大学生と社会人の違いは、
集中が持続できる時間
です。
一般の私立大学生4年生が、就職直後の職場(営業・人事・経理などの経営部門)に配属されると、概ね50分程度で集中が切れます。
これに対して東大4年卒業生は、概ね10時間、集中を維持できます。
同様に、運動部の学生は、概ね10時間程度、集中を維持できます。
この点でも、運動部経験者は非常に優秀な能力を持っていることが、経験上、明らかになっています。
ガーンΣ(゚Å゚)