郵政民営化無用論

某首相は、相変わらずアホの一つ覚えのように、
郵政民営化」と繰り返す。

社会保険庁NHK問題と合わせて、とかく「民営化」が
叫ばれる昨今だが、そもそも民営化の意味を分かっているだろうか。

民間企業というのは、いくら社会のための貢献するなどという
タテマエを言っても、赤字を出してまで世の中のために奉仕することは
決してしない。そんな民間企業はバカである。

郵政を民営化したらどうなるか。
当然儲からない場所が出てくる。
地方、農村はもちろん、人口が少ないために郵便物は少ないだろう。
離島なんて、同じ郵便料金だとコストが掛かりすぎる。
まず、そんなとこは切り捨てられるだろう。
あるいは、郵便料金が上げられるだろう。
それはすべて都会の論理で決まるのだ。

しかし、今のままで行くと、郵便事業を他の民間会社が新規参入しようと
思えば、今の郵政公社と同じだけの数のポストを置くことが義務づけ
られている。もちろん、田舎も離島も関係なくだ。
それは、非常にリスクが大きい。はっきり言って、儲けは見込めない。
貯金や保険はともかくとしても、郵便に関してはおそらくライバル企業は
現れないだろう。
仮に現れたとしても、郵政は、今のNTT同様、厳しい締め付けが食らわされ、
身動き取れないようにされ、とても民間会社と思えないようなやり方で
非効率な経営がなされることは間違いないだろう。

http://www001.upp.so-net.ne.jp/midnight/spirit/050127.html