ビック有楽町オープン

ビックカメラ、ビック P KANの有楽町店が6月14日開店した。同店は、JR有楽町駅前の旧有楽町そごう跡にあり、地下2階から地上6階までの8フロア、13,816平方メートルの売り場を持っている。4、5階がビック P KANで、パソコンとその関連商品を扱っている。

旧そごうの跡地という話題性や、100人に1人の確率で、上限10万円までは購入金額を無料にするキャンペーンなどが追い風となり、わずかながら前日からの徹夜組も出て、雨模様にもかかわらず、開店時の午前10時には、2,000人が列をつくった。その後も訪れる客は引きもきらず、正午過ぎ頃までは、入店までに30分は待たなければならないほどの人気ぶりだった。

この店は、JR有楽町駅から徒歩数分程度であるほか、営団地下鉄有楽町駅にも直結しているなど、交通の便は非常に良い。事実、雨は来客の妨げにはほとんどならなかった。また、銀座のような大きな繁華街だけでなく、オフィス街にも程近い場所に、夜8時まで開いているパソコン販売店ができたわけで、夕刻以降どのような集客効果を発揮するか、注目される。

ビック P KANの旗艦店である池袋本店などは、立地の関係上、これまで千葉県方面からの来客が少なかったが、同社は、千葉県(柏、船橋など)も有力な商圏と考え、同地区には、都内の同店近辺とともに、新聞折込チラシを配布するなど新たな顧客の開拓に力を入れている。携帯電話、デジタルカメラPDAなど、デフレ不況といわれるなかでも人気の高い商品群を揃えた同店は、銀座、丸の内に訪れる人々を引き付ける名物店になるかもしれない。

http://journal.mycom.co.jp/news/2001/06/14/19.html