年金記録「全員の特定はできない」と厚労相、謝罪は拒否

舛添厚生労働相は11日、記者会見し、該当者不明の約5000万件の年金記録について、1975万件(38・8%)が社会保険庁のコンピューター上で持ち主を探す「名寄せ」作業では、持ち主の特定が困難であるとし、すべての記録の持ち主を特定するという政府の公約が実現不可能になったことを正式に認めた。

 その中でも、同庁の入力ミスなどが原因の945万件(18.5%)は、最終的にも持ち主の確定が出来ない可能性が高く、年金加入者・受給者が支払った保険料が年金に反映されないという事態が避けられない見通しとなった。

 舛添氏は、政府が公約してきた約5000万件の年金記録の持ち主の特定について、「作業はエンドレス(終わりがない)だ。(特定が)できないこともある」と述べた。公約違反との指摘については、「(参院選の)選挙戦をやってきたときで、意気込みでなんとしても(特定を)やるぞと私も安倍前首相も言った。やり方が悪かったわけではない」などと述べ、謝罪は拒否した。

謝罪は拒否・・・。