悲しき日本のサラリーマン

http://d.hatena.ne.jp/neimu/20071029

週明けから忙しい。心を亡くすと書いて忙しい。

家人も深夜11時半まで会社にいる。ひどすぎる当たり前。

心身ボロボロになるのを前提に、仕事が存在。

搾取される日本のサラリーマン。文句を言えば終わり。

リストラ・人員削減の後、新たな補充なしで企業は動く。

若手の兵隊を取らないまま、体に無理の利かない年代を

酷使して壊す。健康管理ができ無い奴だと放り出す。

健康管理者は本社のみ、支社には産業医もいない。

福祉はあって無きが如し、組織のカラクリというお粗末さ。

支社の営業担当は過労死でもしなければ、勤務実態を訴えられない。

大手企業、その実、搾取しているだけ。

大手メーカー、その実、名前だけの管理職作り。

手当てを付けずに、てい良く使い回しする「捨て駒」作り。

大手・製造業・営業、その実、ノウハウを分かち合わない、

お山の大将的・家内制手工業的・非能率的組織。

大手企業・総合職、その実、同期は10人も残らない。

みんな、去っていく。辞めていく、耐えられない。

その中で、仕事を続けて何の意味があるのだろう?

壊れる一歩手前まで、壊れるまで、働かされて。

家族と過ごす時間も無く、遣り甲斐も感じられないほど疲れ、

同僚と意見を交わす間もなく、電話と伝票とパソコンとやり取り。

擦り切れていく体も心も、自分で守るしかないというのに、

何故、それほどまでして、会社に尽くさなければならないのか、

滅私奉公。それが当たり前のサラリーマン。

採用時からわかっていただろうと、人事担当者に嘲笑されて。
仕事を、声も出なくなるほど、倒れるほど続けてきても、

創り上げた組織を、紙切れ1枚の異動で潰される。

自分を守ると「仕事」にはならないとわかっていても、

家族の為に、私は今の職場では歯車にはならない。

今までのように、誠意や遣り甲斐で仕事はできない。

転勤3年目クライシスを過ぎて、4年目。

私は仕事の中に自分を委ねるよりも、「距離」を置く。

人と共に仕事をする楽しさ、語り合う嬉しさを感じる日は少ない。

そんな午後、一玉一粒もらった中国土産のジャスミンティー。

熱いお湯の中、花開くジャスミンティーの香りが、

貴方の所まで届きますように。

私達が、離れ離れで暮らす貴方の癒しになれますように。


うちの会社の社員数は730名ということに表向きはなっている。しかし、その実、250名〜300名近くが親会社からの出向者または移籍者なのである。子会社である当社自体の採用者は400名超。3分の1近くが自社の人間ではないのである。3年以内の離職率は10%以下となっている。しかし3年を過ぎたあたりから離職者が増えていく。

今の会社では、毎年40名ほど採用する中で入社4,5年もするとこれが28名ほどに減少する。ステップアップで転職していくものなど皆無に近く3割近くが既に辞めているのである。

この頃になると中途採用を実施し、同期の数をこれ以上減らさないように心がける。表向き、人数は減っていない、むしろ増えているように見えるから離職率もそれ以上増えていないように見える。


まさに数字のマジックだ。


こういう事情は入社前にいくらOB訪問しようが、人事に問い合わせようが中々本当のところが見えてこない。特に学生なんかそうだ。もっとも大手がこんな調子なのだから、中小企業なんていわずもがなであるが。