フランクフルト空港近くのホテルからリューデスハイムへ

今日はライン川くだりの日。朝、ホテルのレストランで食事を採っていた途中で雪が降ってきた。6時に朝食とあったが、添乗員さんの勘違いで6時半からの食事タイムということだった。一人旅は自分を含め3人と言うことで、一人旅のおじさんに狙いを定めて話しかけていたのだが、ロビーですでにそのおじさんは別の人と打ち解けていた。仕事についての話をしていた。なんとなくその輪に入れなく、一人離れてロビー前の座席に座る。


3日目のエクスプレスホテルもそうだが、20代と思われるアジア系(おそらく東南アジア系)の女性が食器のしたくやら配膳の準備やらをしていることが多い。あとで行くフランスに比べ圧倒的に黒人の数が少ないためか労働力の不足をアジア系の人間を足すことで補っているのか。

一人旅の人の隣の席に着くことを計算する。窓側から2列目。


7時15分の集合時間にはもうすでにみんなバスに乗り込んでおり、自分がラストのチェックアウトの客だった。日本から持ってきた電気シェーバーがうまく充電できない朝早くホテルを出た後、ライン川ほとりのリューデスハイムまでバスで行くことに。車窓から眺めるヨーロッパの風景がひたすら物珍しく車窓を撮影しまくっていた。

9時過ぎにリューデスハイムに到着。予定表には記載されていないが、長野に支社のある日本人が経営しているワインセラーで試飲会に案内された。
甘口のワインが珍しくもっとも美味しいと思い、8900円と少し値が張るが購入することを決める。
ここでは極上のアイスワイン2本とフツーのワイン1本の計3本を購入。1200円の送料を払って自宅まで配達してくれるとのこと。(実際は長野県の支社から配達されてきましたが・・、まぁ日本に一度運ぶ際に金がかかっているので)

その後、フェリーに乗りライン川くだりを行う。天候は曇り。それがまた古城の怪しい雰囲気を出して非常にいい感じ。


フェリーの甲板、それも一番左後ろを陣取り激しくシャッターを切りまくった。日本ではちょうど暖かくなり始めた頃だったが、風がもろに当たるために物凄く寒い。手袋なしではいられない。横を見ると同じく一人旅の白髪アタマのおじさんが一人。軍手してらぁ。変なおじさん。変わり者だなと思う。


甲板の真なかには幼児が遊べるような滑り台がひとつ。そこをアメリカ人っぽいカップルが陣取り写真を撮っている。驚いたのは日本語のアナウンスが船内に流れたことだ。日本人が多いとはいえ、ここまで来て日本語の放送が聞けるとはおもわなんだ。それだけ定番コースとなっているということか。


あまりにも寒いので艦内をうろつくことに。みんな寒いのでほとんど船内、それも座席のあるカフェテリアに入っている。乗船するまえに添乗員の近藤さんが言っていたが、飲み物を注文しなくてもノン!とさえ言えば座っているだけでもOKという。だんだん立っているのも疲れてきた。しかし外に座っていては寒い。ふと見ると添乗員さんの横のテーブルが空いているのに気がついた。何かあったら近藤さんに聞けばいいだろう。そう思い、勇気を振り絞って店内に。進行方向に向かって左側の出入り口から数えて2番目の席。窓際。景色は抜群だ。船内からは古城が周りの景色とともに移り流れていく。


席に座りメニューを見る。無論、ドイツ語だ。大学では少しかじったが何が書いてあるのかさっぱりわからん。読めるのはコカコーラとファンタ、ジンジャーエールだけだ。多分あるんだろうビールはメニューから探し出せなかった。ここまで来て炭酸飲んでいてもつまんないだろう。そう思い、何かないか何かないか一生懸命に探す。あ、あった。そこにはこう書かれていた。GIN・TONICと。これだ!そう思い顔を上げた瞬間、ドイツ人のガタイがいいおばちゃんが「アロォ〜」と言って近づいてきた。ハローじゃないアロォーだ。意を決した自分は「GIN・TONIC」と注文。一発で理解したらしく、OKと言って調理場へ戻っていった。


しかしライン川くだりは素晴らしい。川はにごって決してきれいとは言わないが、風景がやはりヨーロッパだ。素晴らしい。隅田川水上バスで聖路加タワーの前を通過して浅草で降りた時とまるで違う。川の流れは想定していたよりもかなり速く、船着場に着くたびにその流れの速さに驚いたものだ。


添乗員の近藤さんは同じく日本のJTBの大阪ツアーの添乗員さんと二人で話している。もう慣れたものという感じ。何度も何十回も来ているのだろう。景色には目もくれずおしゃべりに夢中になっていた。そこにお待ちかねのジントニックが登場。レモンがささっており、これで4ユーロほどか?正確な額はもう忘れてしまったが。会計はいつ払うのか心配だった。帰りに払うのかなと思っていたら、他の客に飲み物を届けた後、お金をもらいに来た。面白いと思ったのは一人一人がマジックテープのサイフを持っていてそこからお釣りを出すことだ。ドイツに限らずヨーロッパ圏ではみんなそうだったが、紙幣で払ってもコインでおつりが来る。だから常に細かくなって大変だった。


ジントニックってお酒だったよな。そう思いながらストローで飲み干す。ストローもグラスも欧米人のは大きい。たっぷり飲みごたえがあったが、移り行く美しきラインのしもべを目に焼き付けつつ飲み終えた。

うちらが降りるのはサンクトゴアとか言う場所。そのいくつか前で大量の外国人、それも褐色の肌を持った



you go?と言われたのでYes!と相槌を打ち外に下りていった。その後おじいさんのほうが僕の座っていた席に座って老夫婦で真向かいに座った。

出入り口近くのホールは人でいっぱいだ。欧米人がほとんどで他にはインド人もけっこういる。で、日本人はというとJTB東京とJTB大阪の2グループ。計70名ほど。





昼食は船で下船した○○ゴアという場所近くのお店でロールキャベツを食べた。はっきり行って味的には日本のロールキャベツのほうが美味しいと思う。ヤマハに勤めるおじさんと小学6年生の女の子とおばあちゃんのペア。さらには杉並に住んでいるという40ぐらいのおばさんと小学生みたいな中学生。この子が中3だというから驚き。この時点では全然打ち解けず、微妙な何となく息詰まるような雰囲気だった。で、女の子2人とその保護者という共通点のみ。おばあさんの方が、中三の子供に対して