緋ボタン

緋牡丹
  このサボテンは瑞雲丸(学名・Mihanovichii)の突然変異で生まれたもので、所謂“斑入り”のサボテンです。葉緑素がありませんから、通常ですと発芽後すぐに枯れてしまうのですが、指先の器用な日本人が米粒にも満たない発芽直後のサボテンを接ぎ木で育てたのが始まりだとのことです。海外でも"Hibotan"の名前で知られています。
  当然のことながら、すべて接ぎ木したものが市販されていますので、成長は早く、小指の爪程度のものでも2〜3年で左の写真のような大きさ(左右で約5cm)になります。特徴としては、盛んに子吹きして群生します。花は淡いピンク色で、翠晃冠の花をやや小振りにしたような感じです。直径が4cmくらいから蕾を付けるようです。
  性質的には緋牡丹自身は寒さには強くそれ程気を使う必要はないのですが、実際にはそれが接がれている台木の管理に準じることになります。特に、もし台木が三角柱の場合は、台木が寒さに弱く、最低気温が5℃以上になるよう、冬場は室内に取り込んで下さい。また、そのうちに台木が腐りますので、子を掻き取って竜神木等に接ぎ木することをお勧めします(接ぎ木の方法は園芸書をご覧下さい)。