ロワール城めぐりシティラマ

早朝6時過ぎの3号線はまだまだ人が少ない。それでも通勤に向かう人がかなり乗っている。以前の旅でも知っていたがパリは黒人の割合が多く、そういった有色人種の人はブルーカラーに就くことが多いから早朝の時間帯から働くのだろうと思われた。大地真央みたいなきれいな白人女性(40歳前後か)も乗っていたが。

電車が発車し2、3駅すると突然車内で大声が聞こえた。隣の車両からだ。インド人が2人乗ってきたので、彼らが騒ぎ出したのかと思ったらそうではなく、めがねをかけた小太りの中年の白人男性が騒いでいるのであった。

もちろん自分はフランス語を介さないので何を言っているのかわからないが、絶叫しながら一人一人に話し掛けている様は十分コワイ。
いまさら別の車両に移るのもびびっているように見えるのでキシリトールのガムを噛みながらそのまま足を組んでいた。余裕のふりである。自分にも何か話し掛けてきたが、NON!と首を横にふり、事なきを得た。彼は前方の車両に移っていった。ちなみにパリのメトロは列車間の移動は出来ない。日本の車両によくあるような列車のつなぎ目を渡るアレがないのである。隣の車両に移るには駅に到着するのを待ってからドアにあるハンドルを右に回してドアを開けて一度ホームに下り、別の隣の車両に移るしかないのだ。だから逃げ場がなく逆に言えばそこは密室化するのだ!おぉ、怖い。

20分ほど乗車しただろうか。OPERA駅に到着。
まだ朝早いこともあってか、街は閑散としている。
オペラ座の写真を取った後、清掃車がゴミの収集をしている通りを歩いていく。ピラミッド駅のあたりで斜め右に進む。途中、日本人と思われる母娘を追い抜いていく。これがマイバス社かー、と思いMyBUS社の前を通り過ぎる。
もう少し進んでいくとシティラマ社が見えた。日本人らしく中年女性がいるので声をかけるとカウンターで聞いてみるといいとアドバイスを受ける。
日本人専用のカウンターがあり、白人ばかりのなかに、なぜか日本人のおばちゃんが一人いる。日本人専用のカウンターがあるというのは嬉しいものだ。
ここでチケットを購入。どこに並べばいいのかと聞くと1番のバスストップで並ぶように言われる。既にかなりの人が並んでおり自分もその後ろに続く。すると一人の中年の白人女性が「Are you waiting for モンサンミッシャル?」
「ロワールキャッスル」

見ると同期が!イトウチャンである!
すかさず身を翻し顔を隠す。やばいやばいこんなとこで見つかったら何を言われるかわかったもんじゃない。列はほとんどが西洋人で自分の前は白人老夫婦と中国人の若い女というわけのわからない組み合わせ。

時間になってもバスが来る様子が無いので不思議に思っていると、白人女性がこっちに来て!と突然叫びだした。



観光が終わってパリに到着。

三越まで行ってみるがすでに閉じていた。閉店してしまうという話も聞いていたが??
オペラ座の前にある何とかというガイドブックに載っていたレストランに行ってみた。価格はリーズナブルだが、英語のメニューじゃない。何となく入りやすそうな店だが、止めてシティラマ社のバスが解散した場所近くのレストランに入る。入って一人だというと通り側の席に案内された。で、何も言わないのに中国語ではなく日本語のメニューが出てきた。

シティラマ社近くのレストランでハンバーグとポテトを食べる。12ユーロぐらい。