予備校教師は社会からドロップアウトした失業者のなれの果て

平均年収:369万円
平均月収:28万円
平均時給:1,571円
年間ボーナス等:39万円
平均年齢:34.3歳
平均勤続年数:7.1年
復元労働者数:22,890人
総労働時間:175時間/月
男性平均年収:407万円
女性平均年収:303万円
男性割合:63.4%
女性割合:36.5%

上記は予備校講師の平成24年度平均年収である。

ま、こんなもんかというところだろうか。
中学時代の友人は国立ではなく、私立の電機大学出身なのが災いしてか教員試験に落ちまくり、いまだに塾の非常勤講師である。
年収も300万ぐらいで、30代になった今でも結婚できず、実家暮らしだ。


筆者は、みすず学苑という予備校に通っていたことがあった。
ここは酷い予備校であった。
今から考えてもよっぽど困っていたところ、あれだけつけ込まれてしまったのかなと思う。


何よりも酷いのがお金。
まず前金一括払いで、50万円ほど払う。夏期講習、2週間ほどの泊まり合宿、冬期講習、直前道場と称するただの自習時間と次々とイベントごとにお金を払わされ、全部で200万円ほど費用がかかる。


これは単なる業界のカモである。予備校任せにしていれば合格すると錯覚をしている学生が多いが、本当は解説の多い講義型の参考書を使い、自学自習の時間を増やすというのが本当のやり方。予備校利用はどうしてもわからない科目だけを取るなど主体的な利用にとどめた方が合格しやすいのだ。


自習室も監視する人間がいないために、完全なフリースペースと化しており、私語が多い、お菓子を食べている生徒がいる、携帯の音が鳴り響きしょっちゅう人が出たり入ったりしているという環境の悪さ。


次に講義の質の悪さ。
英語のみすずを自称しているが、偏差値が上がるのは英語だけ。あとの科目(数学、化学)についてはサッパリ。特に河合塾から招いていた高木賀正という東大理三を卒業したという講師の授業は酷いものであった。どうもこの人、本当に人格障害らしい。


当時現役時代の私は、図書館や自室での学習時間をいくら増やしても成績が一向に上がらないという悩みを持っていた。イジメや暴力が支配する荒れた中学校に通っていたため、中学時代の学力に穴があること。大怪我をしたり、友人が出来ないなどの心理的な問題点を抱えていたことからノイローゼ状態にあったこと。基礎がおろそかなまま、ひたすら前へ前へ進もうとしたことなどがこれらの悩みの原因だと思う。


自分としては講義だけでなく、すでに自習自学の時間をかなり割いていたのだが上手くいかない状態であった。自分の勉強方法について疑問を持ち、何かノウハウがあればと思ってどの参考書を使ってどういう風にやっていけばよいのか質問しに行った。すると眉間にしわを寄せた鬼のような形相で「どの参考書でもいいの!自分の決めた参考書をまず一冊でもいいから成し遂げるのが先じゃないの!」と当たり前の一般論しか語らなかった。
「勉強方法のコツというか要領を教えてください」というと、「そんなものはないの!何時間も何十時間をやるんだよ!」とただ根性論を述べるだけでまったく参考にならなかった。


この先生の講義の前には必ずゲロを吐くようになり、それでも息絶え絶えになって通っていたのである。


で、この先生の受け持つ基礎クラスのメンバー20名ほどは最後まで成績が上がらなかった。受験直前になっても先生が指名して当てると誰も答えられない有様。最後の2回の授業についてはついに先生が匙を投げ、もう知らん。こんなバカどもに付き合っている時間はない!と講義自体が行われなかった。


この人ある理由で、どうも医者にはなれなかったらしい。ま、アタマはいいんだろうけどさ。
まったく自分の人生が上手くいかないイライラを生徒にぶつけるのは止めてもらいたいものだ。


今でも眉間にしわを寄せて怒鳴り散らす人を駅や街中で見かけると、ストレス発散させているだけなんだろうなぁと思う。


自分に自信がなかったからこのような予備校講義に行ってしまったわけだが、金をどぶに捨てたようなものだったと思う。途中で講義を捨て、自習中心に切り替えて何とか受験をクリア。
そのときに一番役に立ったのが、福井一成先生の「大学受験マル秘裏ワザ計画表」が一番具体的で役にたった。というか、この本が無ければ明大へ合格できなかった。


予備校のきらびやかな誇大広告に騙されると、ここに通えば合格は確実ではないかと錯覚を覚えるほどである。
実態は、広告というのは常に誇大なものであり、単なる宣伝である。

明日をも知れぬ、潜在的失業者。これが予備校講師の身の上である。


塾講師の末路ってどうなんでしょうねー。