ローの学費奨学金債務のほか、合格後は、修習貸与債務がかかります。

たとえば、これらの合計が700万円を超えている場合、毎月5万円を支払うとすると、140ヶ月かかります。要するに、140ヶ月は、これら債務弁済+弁護士会費のために、弁護士バッジを持っているだけで、約11万円(福岡県の場合)がすっ飛んでいきます。
 ついでにいえば、それなりの稼ぎになると、国保税が毎月6万円以上かかることになりますし、国民年金が1万4000円ほどかかります。
 国民年金だけだと、老後、最低のサービスしか受けられませんし、厚生年金のような傷病手当も付かないので、倒れたら人生が終了します。
 それにそなえて、所得補償保険などの補完的な保険に入るか、何も入らないかという選択を迫られます。
 所得補償保険はまあまあ高いので、掛け捨てながら毎月2万円ぐらいものには入っておいたほうがよいでしょう。
 これだけで毎月20万円が消えゆくことになります。
 なお、20万円というと、法テラス破産事件を2件こなさないとペイしません。
 毎月破産を2件受任できるかどうかが、最低限の経費を賄ううえで必要です。
 それを毎月毎月、一生コンスタントに続けられなければ、廃業するしかありません。
 これで老後に得られる福利厚生は、最低の国民年金だけです。
 これで生計を維持することができるかは、節約次第です。