フォーカスゴールド

この度、辞書型参考書として
超有名進学校で使われているらしい
「フォーカスゴールド」(啓林館)
シリーズを入手しますた。
この本は学校採用の本なので市販されてなく、
本屋に注文して入手しますた。

基本的に辞書型参考書ってのはその名称の通り、
英語の辞書同様に、わからない問題があったときに
参照する類の本なんですわ。
ただ普通の辞書とは違って問題集も兼ねているので
分厚い本を最初から一応読んでいく必要があります。

オイラは趣味で集めているのでイイんですが(笑)、
この類の辞書型参考書は普通1シリーズ所有していればOKで、
教科書持っていれば必ずしも必要なものではない。

結論からいうと、フォーカスゴールド3冊で入試対策はOK
それくらいの完成度の高い本です。
さすがに一般流通しておらず、書店注文扱いの本(笑)
参考書選びに迷っているヒマがあったら
フォーカスゴールドを書店で注文しましょう。

フォーカスゴールドの構成
マスター編 チャレンジ編 実践編

マスター編では教科書の課程どおりの章立てで、
問題を解説。問題レベルを*で表示
*は基本**2つは標準***は応用****は発展

*1つ・2つは教科書レベルで
*3つは入試基礎*4つは入試標準といった印象

チャレンジ編では入試標準問題からやや難レベルの問題を掲載。
選問もいい問題が多く、力のつきそうなものが多かったです。
新数学スタンダード演習(東京出版)や
プラチカ(河合出版)、
入試の核心(Z会出版)と同タイプ・レベルの問題。
前に書いた3年の1学期夏休み前までにやる本(内容)ですね。
参照ココログ記事http://bit.ly/cYLQSl+

実践編では入試問題の背景ネタや
それまで扱ってなかった発展事項を記述。

マスター編はまとめ、CHECK、例題、
STEPUP(セクションごと)、章末問題(章ごと)。
あと随時Columnで数学的に興味のあるネタや
受験生がひっかかりやすいところを解説。
あと随時問題でつまづいたところは
元に戻るところを示しており親切な構成。

繰り返しになりますが結論からいうと、
フォーカスゴールド3冊で入試は足ります。
(東大レベルまで解説してる)
問題難度レベルは10段階で1から8を掲載の印象。
実践編の内容を問題におこせば
問題レベル9の内容になるかなあといった感じ。

教科書とフォーカスゴールドがあれば
他に問題集・参考書は要らないでしょう。
あえて言うならば、志望校の過去問くらい。
加えるならばトレンド把握のために
前にも書いた河合や数研のその年度の入試問題集。

オイラ的、フォーカスゴールドの内容で感心した点。
3次関数の長方形分割の話が掲載されていたことや
漸化式を解く際に出てくる特性方程式
テクニカルな式変形解説に
とどめていない点などはさすがだと思いますた。

あと確率と数列の融合や行列のn乗の求め方
固有値固有ベクトルまで解説など
細かいところを見ていくとキリがないほどシビレル記述が目立つ。

ざっと読んだだけなんで、荒っぽいレビューになってしまいますたが
3冊で3000P強の本を
まともに解きながら読むことはさすがに勘弁してください><

かくのとおりフォーカスゴールドはいわゆる『辞書型参考書』
なので3年になってから
最初から解いていくというのは無謀なんでやめましょう(笑)
無論持っていてもよいのですが、
チャレンジ編の問題を解くのをメインにして
苦手分野や間違えたところをマスター編で戻って
学習という使い方は悪くはないと思います。

『フォーカスゴールドが良書』という点は間違いないところ。
ただ手の届くような解説のため結果分厚くなってしまっているので
数学が苦手な人は拒否反応が出てしまうかもしれませんなあ

一応「フォーカスゴールド」に関して評価を下した。
まだこのシリーズをしゃぶりつくすほど読んではいないが、
今後の数学学参の判断基準になるくらいの本だと思ってます