アイコ「一気に」強壮剤差し出す…男性記憶失う

昨年12月下旬、神容疑者の関与が疑われる昏睡強盗の被害に遭った世田谷区の30歳代男性が読売新聞の取材に応じた。

 男性は渋谷区のそば屋で、ヒョウ柄の帽子をかぶり、「アイコ」を名乗る女に「乾杯しましょう」と声をかけられた。意気投合し、店を出た後、男性の部屋で酒を飲み直すことになった。

 その途中、女が「一気に飲もう」とふたの開いた滋養強壮剤の瓶を差し出したため、これを飲み干したところ記憶を失った。

 目が覚めると、すでに女の姿はなかった。机の引き出しが開けられ、カバンの中身も外に散らばっており、室内にあった現金約30万円などが消えていた。

 男性は警視庁に通報。尿検査を受けると睡眠導入剤が検出された。男性は「滋養強壮剤に薬を入れられたのだと思う。簡単にだまされて情けない気持ちで、金銭的にも大きな痛手を負った」と憤った。