囲碁の矢田9段襲われけが 大阪の公園、鼻骨折

20日午前零時45分ごろ、大阪市天王寺区大道3丁目の公園で、囲碁の矢田直己9段(33)が何者かに顔を殴られ現金約1万2000円が入った財布を奪われた、と110番があった。矢田さんは鼻の骨を折るけが。天王寺署は強盗致傷容疑で捜査している。

 調べでは、矢田さんは19日午後10時40分ごろ、公園を通ってコンビニへ買い物に行く途中で襲われた。殴られて気を失ったが、意識が戻ってから自宅へ戻り通報した。犯人の顔や服装は覚えていないという。

 関西棋院によると、矢田さんは和歌山県出身。1988年に初段になり、2000年に最高位の9段になった若手実力派。これまでに関西棋院の永井賞や新人賞を獲得。18日に岡山市で行われた山陽新聞杯第50期関西棋院第1位決定戦第2局に出場、敗退した。