オタク論

また気がつくと一週間経ってしまった…ということで隠れオタクの話ですよ。

この話を書くにあたり、色々ネットで調べてみたわけなんですが、隠れオタクについて書いた文章って意外と少ないんですよね。

いや、「隠れオタクやってま〜す」みたいなブログは山ほどありますし、「どうすれば隠れオタクを見抜けるか」「どんなときにバレそうか」「どういうタイミングでカミングアウトするか」みたいな話も多くあるのですが、意外に「なんで隠れオタクになるのか」とか「オタク趣味を隠すってどういうことなのか」っていうのを真正面から書いた文章があんまり無いんですな。僕が見つけてないだけかも知れないのですが。

ただ、これも昔から語りつくされた話題なんで、「今更そんなこと言わんでも」という部分もあるのですが、前から言ってる「地方とオタク」を考えるにはこの辺も押さえんといかんかなと思いますし、最近話題のいじめだなんだという問題にも関わってくる話なんで、一応書いてみたいと思いますよ。



そもそも、なんでオタク趣味を隠すようになるのかといいますと、日常生活の中でオタクだってのが周りの人間にわかっちゃうと、色々不都合が生じるからっていうのが根本にあるわけですな。

不都合っていうのは、例えば通りすがりの女子校生にすれ違いざま「オタクキモイ」と悪口言われたりするのが嫌だ、ということでもありますが、それよりも割と身近な人間関係において支障がでるというのが大きいでしょう。
学校とか通ってる年頃の子が一番これを気に病みます。大体、中学〜高校・ひどけりゃ専門や大学生くらいまでが、そういうのを最も気にする時期ですかね。

竹熊健太郎先生も仰っていましたが、小学生の頃はみんなアニメやマンガが大好きなオタクなわけですよ。後々サッカー部とか入って女をとっかえひっかえするようなイケメンさんも、小学生の頃にはビックリマンチョコだのミニ四駆だのにメチャメチャ金つぎ込んだり、午後6時からのテレ東アニメを視聴したりしてるわけです。これが中学生くらいで色気付くと「オタクはもてない!アニメ見てるようじゃダメだ!」という意識が働いて、マンガとかゲームをやめてスポーツとか音楽とかのモテ趣味に走るようになるわけですな。男女問わず。

で、そういうなかで色気づくのが遅くて「オタク=キモイ公式」を察知できず、気がつくとオタクになってる子や、気づいているけれどオタク趣味から離れられないような子が、狭い教室のなかで「あいつらオタク=キモイ」という風に認識されて、クラスの中でイジメられたり見下されたりする層として組み込まれるわけです。
勿論オタクとかとは全く関係なしにこういう層に組み込まれる人も大勢いるわけですが、それは話が違うのでひとまず置いといて。

で、そこから逃げようと人は隠れオタクだの脱オタだのに走ってしまうのですが、その中でどうしてもオタク趣味を捨てられない人間は、隠れオタクとなってしまうのです。

http://d.hatena.ne.jp/derorinman/20061025/1161787678

太字の部分。これはそっくり"いじめられっこ"と置き換えられる。