他人に振り回されない

「私、カエルが好きなんだ」
小学生時代、そう言った女の子を、
趣味が悪いとなじって泣かせた経験があります。
カエルなんて、女の子の好きになるようなモンじゃねぇよ、
気持ち悪い奴! という訳です。
申し訳有りません、今では深く反省しております(汗)。

こういった他人の価値観を否定するという行為は、
精神年齢の低い子供だけでなく、
大人の社会にも日常茶飯事的にありますよね。

例えばオタクに対する偏見。
なにかアニメやゲームが好きというと、それだけでステレオタイプ的に、
オタクのレッテルを貼られて嘲笑される傾向があります。
アニメやゲームに夢中になるなんて、人間としておかしいよ、
気持ち悪い奴! という訳です。
 
ある雑誌では30代の未婚の女性を、
男から選ばれなかった「負け犬」と呼んで、
負け犬にならないようにしようとか書いてあってビビりました。

こういう事実に直面すると、まったく人間って奴は、
どうしようもない業を背負っているなぁ、と、うんざりしますね。

カエルが好きでもいいじゃないですか? 
アニメやゲームが好きでもいいじゃないですか?
独身でもいいじゃないですか?
別に犯罪を犯しているわけじゃないでしょう?
 
なのになぜ、他人の価値観や生きた方を否定し笑うようなことをするのか。
その理由は簡単です。

要するに、誰かを嘲笑する立場に立つことで自分が優位になれるからです。
  
オタクをバカにして笑えば、自分がまともな人間であるように錯覚できます。
結婚してない女性をバカにして笑えば、
結婚できた自分がまもとな人間であるように錯覚できます。
実は、他人を不快にするだけの、まったくまともじゃない連中なのですが、
彼らは、それで満足しちゃうんです。
もちろん、相手が傷ついていることなど気にしもしません。

そんな他人の意見に振り回されるのなんて、まったくバカバカしいことです。
好きなモノは好きで、良いんです。
オタクと言われるのが嫌で、
本当はアニメやゲームが大好きなのにそれを辞めてしまったら、
果たして、それで幸せになれるでしょうか? 

束縛されない自由な生き方が好きで結婚していなかったのに、
まともじゃないと言われて無理矢理結婚させられたら、
幸せになれるでしょうか?
そんな訳ないんですよ。人間の幸せは人それぞれ違います。