モーニングコールが鳴らない朝


モーニングコールが鳴ると聞いていたが、大体海外のホテルでは鳴らないことを体験的に知っているので自分で目覚ましをかけておいたのが幸いした。やはり鳴らない。これは中国だからというわけではなくドイツやフランスなどのヨーロッパもそう。サービスがいい加減なんだ。


寝癖を直し、貴重品とカバンを持って朝食をいただく。西洋式のバインキング形式は万国共通なのか。肉まんがおいしい。食器が汚いと聞いていたので、箸とコップをアルコールティッショで消毒した。


フロントに集まりオプションのある人は現地のガイドのおじさんと別に話すことがあるので早めに行く。今回のツアーは35名。うちオプションつけた人は5名。しかし、自分が行くオプションは他に誰も行く人がおらず1名。怖ぇ〜。ボラれたらどうしよう。そう思っていたら昨日、こちらの携帯を注意してきた女が「どこへ行くの?」と話しかけてきた。「いや、十三なんとか」と答えるとうちらもそれに行きたかったんだけど万里の長城がダブっちゃうから北京動物園やイワエンのほうにしたとの答え。何だ、そんな悪い人じゃないのか。35ぐらいなんだろうか、背丈がちっちゃく顔もカワイイ。ダンナさんのほうは45ぐらいか??何でこの2人が夫婦なんだ?


バスに乗り込みまず天安門へ。昨日は特に夜についたせいで不気味にしか見えなかった中国の町並みだが、朝見るとやはりさわやかだ。公演ではおじおばさんたちが太極拳だか気功だかをやっている。ちなみにホテルのあるとおりの名前です。この掲示板が夜見ると実に異様な雰囲気を醸し出していた。


しかしこのあいだ行ったヨーロッパとりわけドイツ、スイスとの落差は激しい。中国は汚い!カメラを向けたくなるような風景がない!天安門とか故宮とかそういう歴史ある建物は別ね。汚い荷車を引いた自転車。日焼けした貧乏人。観光客と見ると群がる人々。アジアはまだまだ貧しいなぁ。そう思った。ヨーロッパなんか街の風景を取り捲り。




30分ほど乗ったんだろうか。バスを降りた途端に現地のおばさんがポストカードかガイドみたいなのを売りつけてくる。天安門広場の前の道路は10車線。道路を渡るのは危険なので地下道を通ることに。中は薄暗く、現地の貧しそうなおじさんおばさん達がおみやげのタコを売りつけようと寄ってくる。照明も暗くツアーじゃなければちょっと通るのに勇気がいるというか多分通行すること自体が困難だ。そこに中国の公安、あるいは軍人なのだろうか。5名1組で1列になって見回りのパトロールである。ちょっと威圧感があり、彼らの前では売りつけようとしてくるおじさんたちもおとなしくしている。かなり恐怖を感じたのでガイドのおじさんにピッタリ、ツアーの中でも前から5番目ぐらいにピッタリとくっついていた。また階段や通路の隅っこなんかもろくに掃除がされていないんだろう。異常に汚い。やっぱり中国だな。先進国とはとても言えないと思った。怖くてとてもカメラなんか取り出せなかった。。その後3分ほどで地上へ。


圧巻です。これは凄い!見事です!地下通路が薄暗く雑然として怖い感じの場所だっただけに、異様な爽快感があった。それでも爽やかさとは程遠いけど。社会科の資料集とかで見たことがあったけど、実際に自分の目で見ると広大な広場である。そこに毛沢東の絵が掲げられているのだ。しかし、すげぇ〜。資料集とかTVで見たまんま。

さらに驚いたのは、中国人の数。赤い帽子、白い帽子をかぶった人たちが隊列をなして物凄い数でいるのだ。日本の修学旅行、社員旅行の比ではない。数十人、数百人ではなく1000人単位で隊列をなしている。それがグループによって赤とか白とか緑とかの帽子で分けられている。

何の列かと思ったが、毛沢東博物館があるのだそうだ。係員の話によると毛沢東の死体が防腐剤にかけられており、それを見ることが出来るのだそうだ。中国人だったら一生に一度は見ておきたい。そういうものなのだそうだ。ただし、外国人はダメとかで、しかもバックとかカメラとかはすべて持ち込み禁止なのだそうだ。残念ながら今回は見れませんでした。


そのまま、故宮の方角へ。中国の人はタコがすきだ。というより天安門広場はいつも強い風が吹いているのでタコを売りつけるには最高の場所だ。手の平ダイの10連タコが無数に飛んでおり、それをそのまま観光客に売りつけてくる。日本人のツアー客と見ると道路の向こう側から次から次へとおじさんおばさんたちが渡ってくるのだ。それも数人ではなく5、60人も。中国は人が多い。いつでもどこでも。ちょっと怖いw。


広場を振り返ると、今度は別人の肖像画が。孫文だって。この2人が中国では英雄なのか。
とりあえずデジカメを出してあちこちパチパチと取り出す。すると中国国旗の掲揚が行われ、兵隊が交代することに。そのタイミングで記念写真の撮影のおじさんが話しかけてきた。ガイドのおじさんと写真やのおじさんは顔見知りのようだ。いつも観光客を連れてきているのだろう。突然、記念撮影することになった。自分としては買ってもいいかなと思っていたが、誰一人として購入しなかったのは意外でした。日本語の文章で書かれていて万里の長城故宮の写真なんかも入っていていいと思うのですが、誰一人手を挙げず。というわけで自分も手を挙げず、購入し損ねた。やはり安かろう悪かろうのツアー。連帯感も薄いのか。


これにはガイドのおじさんも現地の写真やのおじさんも困惑の表情を隠せずまた後でバスの中で出来上がった写真を回しますので気に入った方はどうぞご購入くださいとのことでした。皆、おじさんの言うことなど聞かず勝手に故宮の方角に向けてカメラを向けている。


その後、信号を渡り、故宮へ。その前に信号前にあるトイレへ。中国の公衆トイレは始めてだが、さすがに観光地にあることもあって水洗でした。というか、水洗以外のトイレは今回の旅では出くわさなかったです。トイレの入り口付近ではおみやげ販売やミネラルウォータ−の販売など。ただ中国食品に対するイメージも良くなく、ニセモノのミネラアルウォーター、不衛生なアイスキャンデー、日本人と見ると高く売りつけようとしてくるなど良くないウワサなどがアタマをよぎりそれらはスルー。そのときは怖いばかりに感じていたが、まだまだ中国は、というか多数の庶民の暮らしは日本人より貧しいんだよ。だから生きていくのにみんな必死なんだ。外国人相手に少しでも高く売りつけようとしてくるのは当然とでも言おうか。


守衛のいる外国人専用の出入り口から中に入るとそこには外界とは一線を画した中国にしては落ち着いた環境があった。観光客でいっぱいなのだが、あの浮浪者みたいな物売りのおじさんたちがいないため、治安の面で不安を感じることがなくなったのが大きい。城の壁はすべて赤で出来ていて







ホテル到着後、フロの準備をしながら朝の人のことを考えながら欲求不満を解消。

★2日目の夜だったか携帯電話がつながらなくなったことがあった。
前日の停電の影響かと思っていたが、家に帰ってそのことを話したらおそらく外国人だったからチェックが入ったんだろうとのこと。つまりメール内容とかすべてチェックされ、コイツは安全だと判断されてからメール送信できるようになったのだろうとのこと。