10月ごろから経営悪化

T-ZONEの親会社であるMAGねっとホールディングスは、税務調査で9月に差し押さえを受けており、T-ZONEストラテジィの銀行預金など計1億4千5百万円も、その滞納税額の一部として10月8日までに収納されている。結果として、T-ZONEストラテジィの資金繰りも悪化、業界内では10月ごろから経営難がささやかれるようになっていた。

 また、このころから店頭在庫の量や品揃えも減少していることが確認されている。

 MAGねっとのプレスリリースによると、平成22年度3月期のT-ZONEの決算は売上高が48億2千7百万円で、営業利益は4,750万円の赤字。同年度より赤字転落したとされており、こうしたことも今回の資産譲渡につながったものと思われる。