産業医は信用しない

 

 うつ病が世間に認知され、リワークなるものが組織されるようになって、産業医が重大な判断を担うケースが増えてくると思いますが、僕は、この産業医、というのが信用できない。一流の産業医に会った事がないからだ、と言われればそれまでだけど、だいたい、僕の関係した産業医の大半はどっかの医局の派遣の人、とか、開業医の副職、というのが多く、労働者の立場に立った、という本来のあるべき産業医は見たことがない産業医は臨床医じゃない。産業医ヒポクラテスの誓い(患者第一)を守らない。「何科に入院したか教えて」と電話してきて、精神科と教えると、それで首になった例もあるし、勝手にカルテを覗き見して、リストカットが職場の噂になった例もあるし、「自己理由での退職が決まったから患者に言っといて」などと連絡を受けたこともあった。
 若い頃と違って、別の病院の医師の言動はかなり尊重するようになった今でも、相手が産業医、となると身構えてしまうのが現状である。一般に、日本の会社のコンプライアンスは信用出来ないといわれるが、その通り、と思う。産業医は精神科はド素人という訳ではないが、その、中途半端な所がかえってアブナイ、と思っている。復職を目指す人は、産業医は信用してはイ・ケ・ナ・イ! そして、病名は、自律神経失調症心身症が良いですよ。

 

 精神科医の本音より