数学

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数学の対策は、マセマシリーズの完成により、いっきに容易になりました。このマセマ出版社の問題集は完全なシステムになっていて、入門レベルから入試レベルまでスムーズに持っていけるだけでなく、問題と解答が見開きのページの中に収まっているという、学習心理学に沿った最高の形となっています。問題即解答で勉強していけば、短時間で全範囲をまわしていけるので合理的なことこのうえない。

「合格」シリーズ:

マセマにはもっと初歩レベルのシリーズもありますが、普通はここからでしょうか。教科書レベルならひと通りやったことがあるという人。マセマの核となるシリーズです。一年を通して、数学の勉強の中心に置くといいと思います(折りにふれて復習しましょう、という意味です)。そうですね、何は解けなくても、とにかく《入試問題》は解けるようになるという本です。数学大嫌い&苦手の私は、これをやるまで数列以外はまったくだめで、模試でも毎回死んでました。いろんな参考書に手を出していたのに(今思うとこれがそもそも愚かだったのですが)、いっこうに問題が解ける気配がなかったのが、この本をやったあと、今までせき止められていた水が流れ出すように、頭の中の知識が動き出していきました。

「プラス110」シリーズ:

マセマの本が気に入った人は、これで演習量が増やせます。問題のレベルは、出版社が示している星の数以上にむずかしく感じると思います。それが110問というと、考えるよりずっと大変です。そこで、「合格」シリーズをやった後は、ひとまず「プラス110」シリーズは飛ばして、「頻出レベル」シリーズにいきなり進むのも手です。ゴールから見下ろそうというP&Cの考え方から言っても、まずは「頻出レベル」をやってしまうべき。また、マセマが肌に合わない人はこのシリーズは無理に使わなくてもいいです。要はこのレベルの問題パターンをある程度インプットしておくのが重要なのであって、教材に何を使うかはどうでもいいことです。

「頻出レベル」シリーズ:

難しい問題ではあるけど、かといって本番で実際に出題されれば解いておきたいレベルの問題をまとめて分かりやすく解説してあります。そして、この本をやった後は、あらゆる数学の書評はもう無意味となるかもしれません。ていうのも、他の問題集のそっけない解答でもついていけるレベルになるので、自分の好きなように本を選び勉強していけるようになるからです。

ちなみに私は、再受験開始時に「合格」と「頻出」だけやった時点で志望校の過去問をやったのですが、ある年度では満点とれました。時間をはからず、緊張もなくやったとはいえ、その効果には注目せざるを得ません。つまり、マセマだけで合格することも可能ということです。

余談ですが、私はチャート式のような網羅型の参考書はいっさい使用したことがありません。本の内容がどうこう以前に、あんなもの私には無理です。やる気がびっくりするくらい起きません。親の世代の参考書です。もっとも、アニメ調の女の子が表紙の参考書もやる気は起きませんが。

さて、以上で数学の対策は終了なのですが、余力があり万全を期したいという人で使えるのが、「国公立大学理系学部への数学」(学研)の2冊です。問題の選別が非常に素晴らしく、解法の整理とブラッシュアップができ、バリエーションも増えます。時間がない人は、「プラス110」はやらずに、この本に接続してもいいです。